若干旧聞に属する話ですが、衆院議員の上西小百合氏が、ひさびさにメディアで話題になっています。(公設秘書の笹原雄一氏もまるで上西議員専属の演出家のようで、話題ですね)

 

 

ご存知の方も多い話ですが、ことの発端は、715日に埼玉スタジアムで行われたサッカーJ1の浦和とドイツの強豪ドルトムントの国際親善試合で浦和が2―3と逆転負けを喫した後に上西氏自身のTwitterで「浦和酷い負けかた。親善試合は遊びなのかな」とツイートしたことがきっかけです。

 

 

このツイートに、浦和サポーターを中心とするサッカーファンから非難を受けてツイッターが炎上し、議員事務所に「ぶっ殺す」「刺し殺す」などの殺人予告が届いたとして、警視庁麹町署に被害届を提出したことがメディアで取り上げられたわけです。

 

 

この後、上西議員は、浦和サポーターとの直接対話をクラブに要求したが、浦和レッズからは、面会を断られてしまいます。

そのことを、20日のTwitterで、浦和レッズのフロントについて、「(中略)レッズ側は上西の炎上商法に付き合う気はないという事でしょう。ただ話をしないというのは怠慢です。私がレッズサポーターと揉めて得する事はない。会社がサポーターに追い付いていないんでしょう。百年構想が五十年で実現するかもしれないビッグクラブなのに、フロントがそれなら百年かかりますね」と挑発的なツイートを発信しました。

 

 

このような経緯の中で、22日に、上西議員の大阪事務所に「浦和レッズファンを名乗る人間が押しかけ」てきたそうで、浦和レッズ関係者がこうしたサポーターの行動を黙認するなら、週刊誌から浦和の試合観戦を企画としてもちかけられ断っていたが、「レッズサポーターがこの程度の低レベルなら行ってもいいと思う」とし、「くたばれレッズ!」と続けてツイートしたことが、この報道を大きくしました。

 

 

個人的には「政治家として無所属になってからメディアに取り上げられることもなくなり、埋没しているので、ここはチャンス、と思ってメディアが飛びつくようなツイートを発信しているのが本音なのかな」と思いました。

 

 

上西議員自体は、次の総選挙では「人気のある党から出馬する」と公言していますから、出る気満々ですが、仮に、当選ラインに届きそうな政党から公認候補として推薦されるためには「話題性という人気票」をウリにするしかありません。

普通に考えれば、「党のイメージを落とす可能性の高い爆弾議員」を公認する党はないでしょうから、上西議員が頑張るとしたら、「話題性」しかないわけです。

ただ、小池百合子知事が立ち上げると噂される「国民ファースト党」は、各選挙区の公認候補が公には、まだ決まっていませんから、ある程度の票が見込める上西議員を公認してもらえば、「まさかの当選」はあり得るでしょう。

 

 

話は少しそれますが、上西議員が、この騒動の中でレッズサポーター向けにツイートした文章(ことば)に「他人に自分の人生乗っけてんじゃねえよ」というものがりますが、「ファンあってのプロスポーツビジネス」は、「輝いているプロ集団(チーム)や選手に自分ができなかったこと、あこがれていることなどを日常生活の生きる糧として、つまり、人生を乗っけて応援すること」で成り立つビジネスです。

要は、チームや選手は、ファンに夢や生きる希望を与えることで、世の中でも存在意義を持ちます。

だから、ファンが「自分の人生を乗っけている」ことは、プロスポーツやプロ芸能・芸術に対する「暴言」といえるでしょう。

 

 

ただ、話は全くずれますが、野球にしても、サッカーにしても「根っからの○○ファン」という人たちは、すごいなぁ、と思います。

私は、プロ野球球団であれば、セ・リーグはヤクルト、パ・リーグはロッテを1974年から「ファンです」と公言しています。

しかし、その年の成績が悪ければ、「ファンは辞めません」が、「その年は、優勝争いを演じている別の球団を応援」します。

つまり、ヤクルトやロッテと「その年限りの応援する球団」が対戦するときは、ひそかに、ヤクルト、ロッテ以外のチームを応援しています。

 

 

いいわけですが(笑)、やはり、私の中で、好きなスポーツを観戦し、結果に一喜一憂することは、わずかながら「日常生活のハリ」になりますし、野球でも、サッカーでも、大相撲でも、応援しているチームや人が負ければ、その日のスポーツニュースは、暗い気分になって、仕事にも少なからず影響するので、全く視聴する気が起きません。

つまり、多くの人の中で、プロスポーツは「明日も頑張ろう」というモチベーションづくりのひとつになっていることは間違いありません。

 

 

そう考えると、どんな時でも、弱小チームを応援し続ける「根っからのファン」の気持ちのコントロール力は、すごいな、と心から思います。

 

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