2017年7月20日配信の週刊文集デジタル「テレビ健康診断」で、作家の亀和田武氏が、「田崎史郎から目が離せない」というタイトルのコラムを寄せていました。
http://ch.nicovideo.jp/shukanbunshun/blomaga/ar1300898
お読みになった方は、ご存知だと思いますが、このコラムから、印象的な意見を下記にピックアップしてみます。
(以下、主な個所を引用)
◆政局がさらに混迷の度合を深めて、政権維持も困難と誰の目にも映ったとき、田﨑史郎は『ひるおび!』のスタジオで、なおも総理とその取り巻きを擁護し続けるのだろうか。
◆時の権力者におもねり、媚びへつらう。田﨑史郎の印象といえば、これに尽きる。おまけに論旨は不明確だし、滑舌は悪い。華もないのにエバッてる。
◆ある日。前川喜平氏の国会参考人招致が話題になった。官房長官が前川氏の人格攻撃をし、招致する必要はないと言い放っていたころだ。
前川招致の必要性について訊かれた田﨑は「あり得ないですよ」と一言。「スキャンダルを攻撃されたりして、国会が混乱するだけ」。
驚いた。権力に徹底しておもねるマスコミ人と知ってはいたが、まさか官房長官の発言を、そのままオウム返しで視聴者に投げつけるとは。
◆山本地方創生相が、獣医学部を新設する際に「需給について、数量をハッキリさせるのは無理」と発言した件についてコメントを求められた荻原次晴が「普通の会社なら、ちゃんとマーケティングして検討しますけど」と至極、真っ当な感想を述べた。
すると田﨑史郎は「ただ、これは国が作るわけではなくて。獣医学部を作りたいという人がいて、その認可権をどうするという問題ですから」と詭弁を弄する。
さすがに呆れたか、伊藤惇夫が「私学助成金が多額に出されるわけですから」国民の問題ですよと指摘すると、黙りこむ田﨑であった。
◆権力の露払いに特化したジャーナリスト。その存在に憤りを覚え『ひるおび!』を見るようになった。恐らくTBSには多くの田﨑批判が寄せられているだろう。なのに彼をなぜ降板させないか。
◆ひょっとすると。田﨑が安倍内閣をなりふり構わず弁護するたび、逆に内閣への不信感は募る。田﨑を出せば、視聴者は覚醒して内閣支持率は下落する。そんな深謀遠慮が働いて、きょうも田﨑史郎はゴマスリ役を演じることを許されている気がしてきた。
(引用ここまで)
田崎史郎氏は、肩書上は「時事通信社特別解説委員」であるが、事実上は、時事通信社との再雇用期間を65歳で終え(2015年)でおり、現在は、「政治評論家」といえるでしょう。
経歴的には、福井県屈指の名門県立高校の藤島高校を卒業し、中央大学法学部に進学し、時事通信社に定年まで勤務したジャーナリストである。
Wikipediaによれば、学生時代は、成田国際空港建設に関する「三里塚闘争」に参加して逮捕されたことや、時事通信社では会社を相手取り「浦和支局への異動は不当労働行為である」と提訴したこともあるようなので、どちらかといえば、若いころの思想・行動は「時の政権に対する反骨精神の塊」で「左翼的」です。
それが、今では「時の政権の犬」と揶揄されるほどの変遷ぶり。
ネットで「田崎史郎」と検索すると、補助ワードには「安倍の犬」とか「犬」「三流コメンテイター」などのワードが並びます。
若いころの活動を知れば、「田崎氏の中で、どのような思考回路で、権力にこびへつらうようになったのか?」ということに興味がわきます。
時事通信社内での政治部記者としての活動は、大平首相の番記者となり、その後、田中派、竹下派、橋本派を中心に番記者を務めたようなので、これらの経験の中で徐々に、「政権よりの思想」になったのだろうか。
それにしても、TBSのひるおびに限らず、田崎氏を見ない日は無いというぐらい各局の報道系番組に出まくっています。
これだけ、「政権寄りのコメントをする政治評論家はかつて見ない」のに、なぜ、各局は起用し続けるのでしょうか。
きっと、視聴者からの非難の声は、テレビ各局に相当数あるでしょう。
政権に対する忖度?
それとも、亀和田氏が皮肉るように「内閣支持率を下げさせるためにわざと出演させ続けている」のでしょうか。
このある意味「喜劇的なコメント」を続ける田崎史郎氏のテレビ界での「需要」がいつまで続くのか、見届けたいと思います。
報道番組から飽きられたら「バラエティ番組」に呼ばれる??(笑)ことでテレビ界で生き延び続けることを本人は、実は、狙っているかもしれないですね。
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