昔からの友人に事業計画や事業計画書の作成について相談される機会が、最近ちょこちょこ増えました。
ケースとしては、「子育てが一段落して趣味をビジネスにしたい」とか「仕事で経験してきたことを活かして起業したい」、「結婚したが子供がいないのでまだまだ自分を試してみたい」といったシチュエーションが多い。
アラフィフになると、企業人で出世コースに乗った人は、もうじき役員が見えてくる頃で起業に関心はない。
また、ふらふら~と組織をうまく泳いできた人も、これ以上の出世は望めないが、組織にしがみついていれば、「ギリギリ逃げ切り世代」だから「起業するなんてリスクばっかり」と今のままを望む。
しかし、「結婚して家庭に入ってバリバリのキャリアを積み損ねた女性」や「会社人間でやってきたが管理職になって部下を評価するのは性に合わん」といった人は、「残りの人生、好きなことを細々とストレスなく楽しくやりたい」という感じなのかもしれない。
「事業計画書」を作成する場合、起業する内容が、会社相手の「B to B」か個人相手の「B to C」か、あるいは、事務所や工場、製造設備など設備投資が必要か、とりあえずは自宅を事務所にして開業するのかなどによって記述する内容は変わってきますが、一般論としては、以下の8つを記述するのがよいでしょう。
《事業計画書に含めるべき8項目》
◆事業名
わかりやすく、人をひきつけやすい何を計画しているのかひと目でわかるようにする。
サブタイトルをつけてより伝わりやすくしてもよい。
◆事業内容
どのような商品やサービスをどのような購買層(ターゲット)に提供するのか簡潔に記述する。
◆市場環境
市場規模や今後の成長性、競合相手の評価を記述する。
◆競合優位性
同業種、同業態だけでなく、同じような購買層に対する異業種に対する優位性や差別化を記述する。
◆市場アクセス
計画しているどのように市場に認知させるか、どのように販売チャンネルを構築するか、事業実現プロセスを記述する。
◆経営システム
人員、仕入、開発、生産計画など継続的に事業を運営するためのシステムを記述する。
◆資金計画
収支予測、資金繰り、資金調達・返済計画について記述する。
◆リスクと解決策
想定されるリスクと問題点BNを抽出・分析し、対応策、解決策を記述する。ですが、
ちなみに、私のような前職のつながりで「経営コンサルティング業」を起業し、かつ、個人会社の延長程度の規模で経営している場合は、「事業資金ゼロ」でも「会社設立日から仕事があった」ので、日本政策金融公庫のような金融機関に融資してもらう必要もなく、「事業計画書の必要性」は、「税理士に業務を依頼するとき」と「不動産会社をまわって事務所を借りるとき」に説明資料として使用したぐらいでした。
したがって、事業計画について、相談はよく受けますが、自分自身の事業については、立派な事業計画書を作ったことがありません。
ただ、創業時に相談を受けた人が、何年も事業を継続してくれているのを見ると嬉しいものだなぁ、とつくづく思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ524号より)
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