2017年6月12日付の沖縄タイムス(政経部下里潤記者)によると、
「コンビニエンスストア国内最大手のセブン-イレブン・ジャパンが沖縄県内出店を正式表明した」
と報じていました。
記事によると、
◆2019年度をめどに、5年間で一気に250店を展開する計画
◆幅広い層から支持を得るセブンの参入は、県内小売業者にとって「大きな脅威」
◆セブンにくら替えされたり、好待遇で従業員を奪われたりしないか、既存店の悩みは尽きない
◆顧客や労働者の奪い合いも確実で、既存店は対策と情報収集に追われている
という。
記事では、2019年には、
◆モノレール(ゆいレール)の「てだこ浦西駅」(浦添市)延伸
◆てだこ浦西駅周辺には2019年に大型商業施設が相次いで開業し人手不足が予想されている
◆5年間で250店を達成するためには、単純計算で毎月4~5店ペースでの出店が必要
とも報じていました。
歴史を振り返れば、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンのコンビニ大手3社のうち、最初に沖縄で店舗展開したのは、ファミマでした。
ローソンが出店し始めたときに、「あれ?先月までファミマだったのに?」とローソンにどんどんくら替えしている店舗も沢山ありました。
うちなーんちゅは基本、新し物好きですからね。
私の記憶では、沖縄は、クルマ社会ですが、ファミマが出店した地域は住宅地や商業地など人通りの多い立地ではありましたが、駐車場が確保されていない店舗が多かった記憶があります。
ローソンは、沖縄出店にあたって駐車場の確保を出店条件にしたので、当時のイメージでは、出店ラッシュがすさまじかったです。
当時から、「セブンイレブンが沖縄出店したら、すごいことになるよね」と知人たちとは話していましたが、いよいよ、
それが現実になるようです。
しかし、コンビニは、ブランドやPB商品をはじめに質の高い商品の品ぞろえも大事ですが、なんといっても「立地」です。
例えば、那覇市内をぐるっと回ればわかりますが、コンビニに適した立地は限られています。
県内のシンクタンクである海邦総研の比嘉明彦上席研究員によると、
「病院や公共施設、ビルなど施設内に出店する可能性が高い」
そうです。
施設内出店のメリットは、
(1)出店が容易
(2)一定の昼間人口が存在する
(3)既存店と商圏が異なる
の3点だそうです。
日本全体で、「高齢化や核家族化でスーパーの商品とコンビニ商品が競合している」という。
確かに、「一般家庭→スーパー」、「単身世帯→コンビニ」と以前なら完全に購買層が色分けされていましたが、高齢化と核家族化で、購買層がかぶってますよね。
数年後の沖縄の小売業界がどうなっているのか、注目です。
それにしても、高給取り仕事は、パイが限られていますが、アルバイト主体の仕事は、日本全国で、深刻な人手不足が加速しているんでしょうね。
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