タレントの中居正広さんにまつわる有名な話のひとつに『「やりやすい人」を作らない』というものがある。
ご存知の方も多いと思いますが、以下に中居さんの「司会者」としての考えを紹介させていただくと、
・「やりやすいな」と思ったら、違う人が来たときにやりにくいって感じちゃう
・アイドルスターということについて、非常識を常識にするという腹をくくる覚悟を持った
・「アイドルも普通の人間」というアイドル像をあたらに作り、下ネタや歌が下手なこともネタにした
・個人的な手柄や評価、見返りを求めない、というのは重要
・司会者はバラエティ番組では主役ではない
・バラエティ番組で主役がいるとしたら、瞬間瞬間で決まってくるもの
というような考え方です。
少し前に中居さんが司会を務める「ナカイの窓」を見ていたら、番組の打ち合わせや打ち上げの席では、あえて「苦手な人の隣に行く」ことにしているそうです。
要は「得意な人や苦手な人を作らない」という自分ルールです。
芸人の多くは、打ち上げの時は、どうしても芸人仲間でつるんでしまいがちで、スタッフのそばに行くとしても、身近なAD(アシスタントディレクター)の近くに座ってしまうそうです。
しかし、中居さんは、それでは「何も面白いものが生まれない」と考えていて、打ち上げの席では、あえてみんなが近づかないスポンサーの偉い人やテレビ局のお偉いさんやプロデューサーなど出演者が敬遠しがちな人のそばに座るそうです。
「仕事の打ち上げ」は、「気持ちが楽な場所にいたい」というのが心情ですが、それでは、「新しい化学反応が起きない」という信念を持っている中居さんのプロ根性に「単なるチャラいタレントさんじゃないんだ」とびっくりするともになるほど、と感心しました。
話は全く変わりますが、先日、特急列車の自由席に乗りました。
すると、すでにデッキにまで人が溢れる満席状態。
大きな荷物を持っていたので、「どこかに座りたいなぁ」と思っていたら、1座席だけ空いていました。
その空いている席は、「ちょっと見た目が怖そうなおにいさんがいて、しかもかなりのおでぶちゃん」。
「なるほど、太った人の隣が嫌なのと、ちょっと怖そうな感じだから、トラブルを恐れて、みんな敬遠してそこだけ空いているんだな」
とすぐに合点がいきました。
ふだんの私なら、トラブルの未然防止を考えて、デッキに立ち、空席を待ちますが、この時は、中居さんの言葉を少し思い出して「隣、いいですか?」と声を掛けてみました。
すると、「めっちゃ怖そうな表情が一変」して「オレ、次の次で降りるけど、おにいさんはどこまで乗るの?窓側に座る?」と優しい表情で話しかけてきてくれました。
その後、時間的には数分でしたが、思いがけずこのおにいさんと会話もでき、結果的には面白かったです。
年々年を重ねると「保守的」に思考や行動パターンがなっていきますが、「苦手な人も得意な人も作らない」という思考回路は、仕事をするうえで重要な要素なのかもしれません。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ538号より)
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