2017年5月5日付の関西テレビが、「48年間無免許運転をしていた男性が逮捕された」ニュースを報じていました。
ニュースによると、(ニュースを要約)
◆兵庫県明石市で軽トラックを無免許で運転した66歳の男が逮捕された
◆無免許運転の容疑などで逮捕された男性は大阪府阪南市の市営業の男性
◆警察の調べに対し男性は「18歳の頃から運転しているが、免許を取ったことはない」と話している
◆男性は5日午前11時ごろ、明石市西明石町で軽トラックを運転し左折専用レーンを直進したなどとして、取り締まり中の警察官に逮捕された
という。
このニュースを知ったときに、びっくりしました。
というのも、私にように年間走行距離が5000キロ~1万キロ程度のドライバーであっても、恥ずかしながら、免許取得から約30年間で、交通違反で検挙されたことは4~5回あります。
この男性は、自営業で乗っていた車も軽トラですから、おそらく、私よりも年間走行距離は多いでしょう。
それなのに、車を運転して以来、警察に捕まったことがなかったわけです。
「車を購入するときに免許証って必要なかったっけ?」と次に疑問がわきましたが、よくよく考えれば、車を購入するときに、ディーラーさんに免許証を提示することはありません。
「自賠責や任意保険に加盟するときは、免許証は必要なかったっけ?」と考えると、これも必要ないですね。
「車庫証明を取得するときは?」と考えましたが、この時も要りません。
もちろん、「クルマの所有者と運転手は別」であることも十分あり得るわけですから、「車の購入時に免許証が必須なのか」と販売側にいわれれば、「おっしゃる通り」です。
しかし、このニュースのように「主な使用者がおそらく自営業のこの男性」である場合、免許証の提示は、レンタカーを借りる時のように、必要なのではないかと思います。
「車を所有する」という観点で考えると、購入プロセスにおいて「免許証の提示やコピーの提出」は不必要なので「無免許運転が生じる可能性」は、十分あり得ます。
法律面での対策は難しいとしたら、自動車販売業界や損害保険業界の取り組みとして「免許証の提示の提示や写しの提出」を自主規制として必須にするべきかもしれません。
「車の運転をハード面」から考えると、月並みですが、メーカーは一丸となって、免許証をETCカードのようにカードリーダーに差し込まないと基本的にエンジンがかからない車の仕様に改善する必要があると思います。
これは、技術的には、難しくないでしょう。
それにしても、やはり、私のような一般ドライバーからすると、この男性は、50年近く車を運転し続けていて、無事故無違反は驚異的です。
でも、逆に言えば、「遠出をしないで近所だけを運転している」、「常に安全運転で慣れた道もスピードを出さない」、といった運転を心がけていれば、警察の網に掛かることはないんでしょう。
このニュースが「特異」なものに感じますが、実は意外と「よくある話」なのかもしれない、と思うわけで、国や業界を挙げての対策が望まれますね。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ540号より)
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