環境対策、個人情報の管理、セクハラ、パワハラ管理、長時間労働管理・・・など、私が就職した頃と時代は変わり、ある程度の組織規模で内部統制が取られている企業ならば、これらを相当意識して会社経営に取り組んでいる。
要は、「昔は問題なかった」という古い感覚で仕事をしていては、時代に取り残されてしまうんですよね。
そういう意味で、凋落傾向が止まらないフジテレビは、「まだまだ社内体質がバブル時代」だなぁ、と感じる出来事がありました。
それは、2017年4月28日に、朝の情報番組「とくダネ!」で、キャスターの菊川怜さん(39)が結婚を発表した際のことです。
番組側が「祝 脱・独身」という垂れ幕の入ったくす玉を用意したのです。
私個人は、「とくダネ!」では、菊川さんのお父さんのような存在の小倉キャスターが、菊川さんの「独身いじり」を番組内で、ちょいちょいしているのを知っている。
また、その不快感がないギリギリの「いじり」が小倉さんの菊川さんを娘のように思う気持ちや番組自体の「家族感」を醸し出していていい感じなのはわかります。
しかし、地上波テレビは、不特定多数の誰もが見ているし、とくダネは「影響力がある番組」ですから、「脱独身」=「結婚は善、独身は悪」という捉え方もできるわけです。
今の時代は、「人にはそれぞれの生き方がある」という価値観を尊重する時代で、会社で「お前まだ独身なの?」とか「付き合っている人はいますか?」といった「昭和の時代なら当たり前の職場の会話」は、「セクハラ発言」と取られかねない時代です。
だから、ふつうに「祝 ご結婚」の垂れ幕でよかったと思います。
番組スタッフが「怜ちゃん、結婚できてよかったね、これで、小倉さんからいじられることもないね」という茶化しやからかいの意味もある「家族的な思いやりの祝福の垂れ幕」として用意したことは理解できます。
けれども、それは「いまだにフジテレビが身内の笑い」を基本にした番組作りから脱却できていない企業体質が根底にある証拠なのかもしれません。
以前にも、私なりに「フジテレビの凋落の原因」を分析したことがありますが、
◆視聴者重視の姿勢が失われている
◆「楽しくなければテレビじゃない」のコピーで黄金期を支えた人が昇格して経営陣となり、社員が経営陣を見て仕事をしている
◆黄金期を支えたタレントやタレント事務所との「しがらみ」があり「新たな人材発掘」や「新たな挑戦的な番組」が制作できていない
といった状況からは、まだまだ組織として脱却できていない、とみるべきなんでしょう。
フジテレビのキャッチコピーは、かつては「母と子のフジテレビ」、そして1980年代に「楽しくなければテレビじゃない」というキャッチコピーに変えました。
このキャッチコピーの意図は、
「楽しくなければテレビじゃない」=「視聴者が楽しめる番組」
の意味だと思います。
昔は、制作側が、学生サークルのノリで自分たちが面白いものを作れば、その「作り手自身が面白いと感じる感性が世間一般の感性や風潮と一致した」のではないかと思います。
しかし、いつしか「制作側の価値観と世間の価値観にずれ」が生じてきて「楽しくなければテレビじゃない=自分たちだけが面白くて世間がついて行っていない」になってしまったのだと思います。
月並みですが、「俺たちが世間の風潮を変え、トレンドを作るんだ」といういい意味での前向きかつ挑戦的なチャレンジは、テレビマンとして忘れてはいけない姿勢です。
しかし、「身内だけが面白がって、世間の価値観とのずれに気づかない」のでは、テレビマンとして終わりでしょう。
やはり、スポンサー様、視聴者様目線での番組作りという一番の大鉄則を意識し理解していなければ、フジテレビの復活はまだまだ遠い未来なのかもしれません。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ539号より)
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