2017年5月1日の日本テレビの報道によると、「首都高速の神田橋出口でトレーラーの積み荷が燃える火事が発生し、出口が閉鎖された」という。
報道では、(報道を要約)
◆1日の午前3時半過ぎに火災が発生
◆トレーラーの積み荷は段ボール
◆現場は、首都高速・都心環状線内回りの神田橋出口
◆走行中のトレーラーから出火した
◆運転手によると、「バンと音がして降りてみたら左のタイヤから火が出ていて燃え移った」
◆トレーラーは約17トンの段ボールを輸送中で、約15トンが燃えた
◆火は1時間後にほぼ消し止められ、ケガ人もいなかった
◆道路上に燃えかすの段ボールなどが散乱し、その撤去作業により出口は5時間以上閉鎖した
という。
報道内容の状況からすると、タイヤのバーストによりタイヤが燃え、その火が、積み荷の段ボールに燃え移ったのでしょう。
一般的に、タイヤのバースト(破裂)の原因は、
1)空気圧が少ないこと
2)空気圧が高すぎること(特に高すぎると夏場は膨張してタイヤに負担がかかる)
3)タイヤの状態が経年劣化でひび割れや溝がなくなってツルツルになっていること
などが挙げられます。
今回は、どのケースに相当するのかわかりませんが、出発時点検で、運転手および運行管理者の点検が不十分だったのかもしれません。
稀なケースですが、首都高速の道路上にあった異物でタイヤに亀裂が入りバーストした可能性も捨てきれませんが、火元となったタイヤを調べてみないと真の原因はわからないかもしれないですね。
それにしても、積み荷の火災と散乱により、高速出口は閉鎖されましたが、けが人が出なかったことは不幸中の幸いです。
今回の火災は、バーストによって燃えたタイヤの火が積み荷の段ボールに燃え移ったことなので、有毒ガスが発生するとか、煤煙の臭いがきついといった近隣への大きな被害はなかったと思います。
しかし、いずれにせよ、事故による出口渋滞や、出口閉鎖による影響、火災そのもののによる大気汚染や悪臭の発生は、程度問題はありますが、あったといえるでしょう。
トラック輸送など「輸送」が業務プロセスにある場合、組織が環境マネジメントシステムを適用しているとしたら、このようなケースを「緊急事態の環境側面」として特定し、環境影響評価を実施し、場合によっては、対応手順を明確にしておくべきと考えますが、意外と多くの組織では「工場内や事務所内での業務プロセスで発生する環境側面とその影響」のみを評価し、輸送中の業務プロセスは環境側面として拾われていないケースが多々見られます。
自社のプロセスで、トラック輸送だけでなく、自動車利用の業務プロセスがる場合は、その後の対応手順の整備が必要か否かは別にして、まずは、環境側面として特定しておくことが必要なので、自社のマネジメントシステムを振り返っておく必要があるでしょう。
【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7つの思考法』(パブラボ刊)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)