木造建築を勉強された方なら常識ですが、日本の木造建築における俗信のひとつに「逆柱」という考え方がある。

 

 

逆柱とは、

「木材を建物の柱にする際、木が本来生えていた方向と上下逆にして柱を立てること」

(※ウィキペディアより)

をいいます。

 

 

日本では、太古より、逆柱にされた木は、夜中になると家鳴りを起こしたり、家運を悪くする、火災など災いや不吉な出来事を引き起こすと言い伝えられており、忌み嫌われているそうです。

 

 

しかし、世界遺産や国宝に指定されているような重要文化財級の建築物には、わざと「逆柱」にしている例があるそうです。

 

 

有名な逆柱の事例は、「日光東照宮の陽明門」です。

12本の柱のうち、1本だけ、彫刻の模様が逆向きになっている柱があり、それが「逆柱」だそうです。

「逆柱」に技とした理由は、

『建物は完成と同時に崩壊が始まる』

という昔からの言い伝えを逆手にとって、わざと柱を未完成の状態にしているわけで、要は「魔除けの意味」があるようです。

 

 

私は、日光東照宮には、記憶があるだけでも2回、もしかしたら、34度訪問していますが、全くこのことの知識がなく、気にすることなく、陽明門を通過していました。

日光東照宮に次回、行くチャンスがあったら、陽明門の逆柱をチェックしてこようと思います。

 

 

それにしても、建築物だけでなく、人間も、社会システムも「完全無欠」(何をもって完全無欠とするか難しいですが)であることは「崩壊の始まり」なのかもしれません。

安倍内閣は、「一強他弱時代」になり、大臣や副大臣、政務官の失言問題や不倫騒動など「気のゆるみ」が出ているといわれています。

しかし、良し悪しは別にして、現与党に変わって政権を担う対抗野党も見当たらないことから、適度にほころびがでるぐらいの方が、その都度、引き締めが図られるわけで、「適度に穴を作っておく」ことで、まだまだ、長期政権が続くということのような気がしますね。

 

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