2017年4月22日付の産経新聞によると、多摩川の河川敷をジョギングしていた男女約10人が「化学やけど」になったと報じていました。
記事によると、
◆症状の発生を発表したのは、国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所
◆化学やけどの症状があったランナーのジョギング箇所は、川崎市中原区の多摩川河川敷丸子橋の上流500メートル付近
◆やけどの原因は、舗装工事で使用する石灰の量が過剰で、靴に弱アルカリ性の水がしみ込んだため
◆男女約10人のやけどは、軽傷とみられる。
◆河川事務所では、約250メートルにわたって河川敷の舗装を撤去し、対策工事を実施している
ということらしいです。
最初に河川事務所に連絡があったのは、4月1日で、男女3人から「化学やけどの症状があった」と連絡があったという。
やけどの原因が「舗装工事に使用した石灰の量が過剰だったこと」だそうであるが、河川工事を受注した施工会社の工事記録を河川事務所は、きちんと検査していたのか、疑問が残ります。
結果として、石灰の量が過剰なことで、河川敷を利用する市民の人体に影響が出た上に、対策工事により、一度施工した舗装を撤去し、新たに舗装しなおしているわけだから、余計な建設資材の使用、施工に伴う重機に使用で余計な資源やエネルギーそして予算も使用してしまったし、対策工事により、河川敷の使用が工事期間中は制限されるわけだから、地域住民への影響もある。
対策工事の実施により、舗装に関する問題は解決すると思うが、河川事務所は、工事発注者として、きちんと再発防止策を講じてほしいものである。
それにしても、工事を受注した施工会社は、河川事務所に施工計画書を作成して提出しているでしょうし、おそらく品質マネジメントシステムや環境マネジメントシステムに取り組んでいることでしょう。
「施工の品質管理」という面で捉えれば、「なぜ石灰の量が過剰になったのか?」は究明してほしいし、「環境影響や緊急事態の想定」という点では、「石灰の量を間違えた場合の人体の影響や再施工に伴う環境影響」について想定し、対応手順を明確にしておく必要があるだろう。
今回は「ジョギングをしていた人からの通報」で、施工不良に河川事務所は気づいたわけですが、「靴にアルカリ性の水が染み込む」というのは、ランナーのシューズが軽量化されていて、水分を通す素材だったからわかったのでしょう。
革靴や雨の日であったなら、長靴なら、他の歩行者は、化学やけどにならなかったでしょうからね。
舗装工事を実施する全国の会社は、このケースを予防処置事例として、自社の教育や施工システムの改善に生かしてほしいものだと思います。
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