NHKの朝ドラ「べっぴんさん」は、子供服を中心とするアパレルメーカー「株式会社ファミリア」の創業者(4人)のうちのひとりである「坂野惇子さん」がモデルであるといわれている。
ドラマの中では、
◇創業者4人(会社名はキアリス)のうち3人は女学校仲間で、ひとりはお手伝いさんの子供で看護師
◇ヒロインは婿養子をとっている
◇ヒロインの長女は元家政婦さんが育てている
◇戦時中の疎開先は近江
となっている。
実際は、
◇創業者4人は女学校仲間
◇ヒロインは旧姓「佐々木」で坂野家にお嫁に行っている
◇ヒロインの外国人専門の乳幼児看護師から外国式の育児法を伝授されている
◇終戦は岡山で迎えている
そうで、ドラマの設定とは異なる点が多々ある。
もちろん、ドラマなので、事実を基に脚色するのは問題ないが、
◆外国式の育児法の知識を持った看護師が病院を解雇され、ベンチャー企業に参加
◆ヒロインの旦那を婿養子にする必然性
については、感覚的に無理や不自然があるなぁ、と思う。
また、ヒロインの父役は、名優生瀬勝久氏が演じているが、まだまだ「現役」としてバリバリやりそうなタイプなのに、「お家再興」を娘の旦那に託して、経営の一線から手を引いているのも「不自然」な感じがする。
まぁ、そういった細かい点は置いておき(笑)、
・会社を辞めたヒロインの旦那が経理としてキアリスに入社
(ヒロインの旦那さまの役職は不明)
・創業者たちが愛称で呼び合っているので、名字で呼び合うことを提案
・朝礼の開催を提案
というシーンがあります。
「名字で呼び合うこと」は、公私の境目をきちんとさせること
「朝礼の実施」は、精神統一、当日の業務計画やその確認、業務情報の交換の実施
という狙いがあって一般的には、ビジネスの常識です。
しかし、ドラマでは「名字で呼び合うこと」は職場の雰囲気を堅くさせ、仕事がスムーズにいかなくなって廃止、となります。
この措置も、ドラマですが、結果的には、元に戻したことで、社内のコミュニケーションが逆に良くなり成功となっています。
あくまでも、「ドラマ」ですが、このシーンを振り返ると、本来、ヒロインの旦那は、
◇(ヒロインの旦那は)どのような立場と権限で「社内ルール」を作ったのか
◇社会人は対外的には「名字や役職で呼び合うことが常識」で、愛称で呼ぶことは恥ずかしいこと(なぜ愛称で呼び合うのを止めるべきかの説明)
◇朝礼の意義
といったことを社会経験のほぼない女学校仲間の創業者4人に説明・理解させるべきだったのです。
ちょこちょこツッコミどころはありますが、全体的には、芸達者な俳優陣が脇をかためているので面白く今後の展開が楽しみです。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ522号より)
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