小学生の時に、社会科の教科書で、基本的人権の尊重とか職業選択の自由、と言ったことを習った。

当時は、こういったことは「用語先行」で知識として覚え、実感がわかなかった。

しかし、その後、小学生、中学生と年齢を重ねるたびに、例えば、在日韓国人の人が就職試験で差別を受けた、とか親が革新系政治団体の幹部で差別を受けた、といったようなニュースを新聞記事で見るようになり、なんとなく実感として世の中に思想や出自などによる就職差別があるんだなぁ、と実感するようになった。

 

 

話しは少し逸れますが、いまでもないわけではありませんが、昔の結婚は、相手の身辺調査が相当あったと聞きます。

今は、自由恋愛の時代ですし、子供が女性しかいなくとも、由緒正しい旧家でもなければ、お婿さんをとって「家を守る」という概念は薄くなっていますが、「家(家系)を守る」という概念が優先された時代は、子供ができるからだか、家系的に遺伝性の病気を持っていないか、知能レベルはどうか、裏の性格や生活習慣はないか、といった点を、興信所を使って徹底調査したそうです。

 

 

話題を就職の話に戻しますが、職業安定法では、

・人種

・民族

・社会的身分

・本籍

など社会的差別の原因となる恐れのある事項、思想及び信条、労働組合への加入状況に関する個人情報の収集は、原則認められないと定めているそうです。

 

 

確かに、本籍や人種は本人の適性や能力には関係のないことであるし、思想・信条も、個人の自由として憲法で保障されています。

こうした人権侵害になるような情報収集は、採用選考で行わない、というのは至極当然のことでしょう。

 

 

ただ、私が就職試験の頃に聞かれたような、

「短所はどこですか」

「尊敬する人物を言ってください」

なども、今の時代は、人権侵害に通じる

「採用試験で質問してはいけない不適切な質問」

なのだそうです。

 

 

私の就職試験の頃の定番質問であった

「親の職業」

「家族構成」

も今の時代は「NG」だそうです。

 

 

こうした質問は、何気ない悪意のない質問であることは、質問された学生サイドも、基本的にはわかると思いますが、採用されなかった場合、労働基準監督署に通報される可能性もあり、人事担当者はもちろん、アルバイトの採用を担当するケースなど、多くの人が身近に直面する可能性があるわけで、注意が必要でしょう。

 

 

ちなみに、私の場合、「親の職業」という質問は、ありがたいことに採用面接では確実に有利に働いていました。

学校を卒業する当時、某財閥系大手電機メーカーの面接を受けていますが、最近になって知りましたが、私が面接を受けた直後に、その企業から父に連絡が来て「息子さんが弊社に入社してくれそうです」と連絡が来ていたからそこに就職しなかったときはびっくりした、と。

 

 

陸上部のある某実業団では、選手のプロフィールをみると「A型」ばかりです。

私たち、ランニング愛好家の仲間内では、「アスリート気質はA型」というデータがその実業団にはあって、A型ばかりを採用しているのではないか、という噂をしています。

もちろん、実業団側は「たまたま」というかもしれませんが、仮に「適性や能力が血液型というデータで立証されている」として、それを採用基準に企業側がしていたら、労働監督署はどんな判断(適法?違法?)をするのだろう、と思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ507号より)

 

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