2016年8月2日に小池百合子都知事が初登庁した時に、都議会を、挨拶めぐりをした際の川井重勇都議会議長の対応に、苦情が殺到しているという。
このシーンは、テレビ報道で、何度も繰り返し報じられているが振り返ると、
川井都議会議長は、
◆「知事と議会は両輪。一輪車にならないように」と小池氏に挨拶
◆記者に対して「あなたの要望に応える必要はない」とコメント
◆小池氏との握手も記念撮影も拒否した
という出来事です。
小池氏は、当初、自民党に推薦を求めたが拒否され、自民党都連は増田寛也氏を支援したのだから、自民党出身の川井議長が感情的に「コノヤロウ」と思うのは仕方がない。
しかし、世間から見れば、議長は中立という立場から、所属政党(自民党)を離れているし、選挙が終われば「ノーサイド」で、大局的には、「都民のために頑張りましょう」とお互い思っているのだから、握手や記念撮影ぐらいすればいいのに、それを拒否するなんて大人げない、と確実に思うだろう。
川井議長は、マスコミ対応と世間の反応に対する「怖さ」をきちんと熟知していなかったのだろうか?
話は少し逸れますが、一般論として、企業が不祥事や製品事故を発生させた際に、マスコミ対応することになりますが、この状況では、
「普段なら許されるような言葉が、一瞬で世間を敵に回してしまうことがある」
ことを強く認識しておく必要があります。
具体的には、以下のような言葉が「NGワード」になってしまう可能性があります。
◇知らなかった、部下がやった
→責任逃れのように感じる
◇法律は遵守している、法的には問題ない
→企業として法律を守るのはあたり前の話で、事件・事故を防ぐために、どれだけ事前の努力をしていたのか、ということが聞きたい
◇みんなやっている
→業界の常識は世間の非常識と認識すべき
◇たいしたことではない
→実際、結果的には「健康被害は起きていない」などたいした事故ではなかったとしても、これを言ってしまうと、外部の人には、消費者を大事にしていないように聞こえる
今の時代、マスコミ報道は、文字でも映像でも、SNSを通じて2次使用、3次使用されどんどん拡散していきます。
つまり、実態以上に尾ひれがついて世間に伝わる可能性があるわけで、このことを政治家など公人や企業人だけでなく、私たち一般人も認識して行動するべきであろう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ501号より)
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