ネット時代になり、リアルタイムで、世間の反応が見られるようになったのは面白い。
SNSやネット掲示板がなかった時代は、例えば、ドラマを見ていて「うわぁ~、なにこれ、この感覚を誰かに伝えたい」と思っても、一緒にテレビを見ている家族にしか伝えられなかった。
せいぜい、携帯メールで「○○ドラマみている?これ凄いよ」などと友人にメッセージするぐらいだ。
しかし、今の時代は、例えば、今年でいえばNHKの大河ドラマを見ていて、真田信幸(大泉洋さん)のふたりの赤ちゃんが出てくるシーンで、紙おむつらしきシーンが映った。
私は、「何か変だなぁ」と思って、他にも変だと思っている人はいるはずだ、と思いTwitterや掲示板をテレビを見ながらチェックすると、案の定「オムツが映っていた」というコメントがたくさん並んでいて、「やっぱりそうか」「世間の人もおかしいと思ったんだな」とモヤモヤを解消させながら、テレビを見ることができた。
こういう事例は、10年前なら、まずありえない。
見終わった後、早くても数時間して、ようやくニュースになるという感じだろう。
話しは変わりますが、12月20日に人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の最終回があった。
このドラマについても、最終回の前半は、今までのみくり(新垣結衣さん)像とは違って「ブラックみくり」ぶりが発揮されたストリートなった。
最後まで見れば、この「ブラックみくり」は、後半の「小賢しい」ということばに呪縛されていたみくりが平匡(星野源さん)から「みくりさんを小賢しいと思ったことは一度もありません」と言われた瞬間に「小賢しい呪縛」から解き放されて、いつもの「ムズキュンタッチのストーリ」につながる伏線だとわかります。
しかし、前半戦の「小賢しいブラックみくり」に耐えられなくなった一部の視聴者は、一斉に、ネットで「不満」をつぶやき始めます。
もしかしたら、「不満」をつぶやいた人も、最後まで見れば、「前言撤回、前半は後半への前ふりでいいラストだった」と思っている人もいるかもですが、再ツイートする人は少ないでしょう。
メディアでは、この「不満の声」を拾って、「最終回は批判の嵐」と書いているところもありますが、ドラマは、全11回すべて、あるいは、少なくとも、最低各回全体を視聴して評価されるべきものです。
私たちは、まだまだメディアが情報を発信すると、「それが主流派」のように記事を捉えてしまいがちですが、その発信情報が、「正しく情報を捉えたものか」どうかをチェックする必要があるでしょうね。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ521号より)
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