20161212日に、新宿と松本を結ぶJR中央本線特急「あずさ」が、運行開始から50年を迎えた。

「あずさ」はJR東日本管内では現存する最も古くから走る在来線特急である。

 

 

JR全体だと現存する最古の在来線特急は、1953年運行開始の「かもめ」(博多⇔長崎)ということになっているが、「かもめ」は、もともとは1937年運行開始の東京⇔神戸間を走る「鷗」で、その後、1953年に京都⇔博多が運行され、そののち京都⇔西鹿児島・長崎となり、現在の運行区間(博多⇔長崎)の原型は1976年と変遷しているから、運行開始時から基本的には変わらない運行区間を維持している最古の特急は「あずさ」である。

 

 

両親が長野県出身で、私自身は伊那市の助産院で産声をあげているから、自己認識はないが、おそらく、「人生で一番初めに乗車した特急列車」は、「あずさ」であろう。

その後も、祖父母が健在だったころは常にあずさを利用していた。

当時は、新宿→松本間の所要時間は、4時間弱(3時間57分)だったが、車両の改良等により、現在の最速は2時間25分だという。

そんなことから「あずさ」には、特別な思い入れがあるが、「在来線最古の特急」ということは、裏を返せば「利用客はそこそこいるが投資開発は遅れてしまった」証拠でもある。

 

 

一般論として、整備新幹線構想に入っていれば、新幹線開通とともに、在来線特急は廃止になる。例えば、上野⇔長野を結んでいた在来線特急「あさま」は、長野新幹線開通とともに「新幹線あさま」として生まれ変わったが、在来線特急は廃止された。

また、利用者数減少や運行本数減少により特急は廃止されるケースもある。

例えば、東北新幹線開業後は、郡山⇔会津若松で運行されていた在来線特急「あいづ」は、現在は格下げになり「快速」(あいづライナー)となっている。

 

 

しかし、「あずさ」は、現在でも115往復運行されており、かげりはない。

ただ、中央本線は、将来的には中央リニアが走ることから、投資は限定的で、これ以上のスピードアップを図るには、都心部の複々線化が必要ですが、JR東日本は、現状消極的らしい。

また、ほぼ全区間で通信環境が整備されている高速中央道に対して、中央本線はトンネル区間も多く、通信環境を整備するためにはWi-Fi機能付きの車両投入が必要になりますが、これも現状は難しいらしい。

 

 

先月(11月)に、約半年ぶりにあずさに乗りました。

新幹線移動だと、防音壁が高く設置されていて、車窓を楽しむ雰囲気ではない。

また、仕事での移動は、電車の中でパソコンをたたいたり、雑誌を読んだりして過ごしてしまいがちです。

駅弁を食べ、車窓を楽しめる在来線特急は、旅には必須アイテムだな、とあらためて実感した次第です。

 

 

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