プロ野球通算868本のプロ野球記録(世界記録)のホームランを放った王貞治氏を育てた荒川博氏は、2016年12月4日に亡くなった。
個人的には、小学生低学年の頃は、読書が大好きで、たぶん人生の中で一番、本に触れていた時期である。
特に、例えば、ワシントンやリンカーン、野口英世、ノーベル、北里柴三郎・・・、といった世界の偉人たちの伝記ものが好きだった。
伝記は「亡くなった人」の話がメインであるが、当時、プロ野球史上初めて2回目の三冠王をとった王貞治選手の伝記が出版されていた。
王選手の伝記を読むと、中学時代に隅田川の河川敷で野球をやっていて、散歩中の荒川選手(当時は毎日オリオンズ)が、左打ちを進めたエピソードや荒川選手の母校の早稲田実業への進学を進めたこと、巨人の新人としてくすぶっていた時代の王選手を自宅に招いて指導(当時は巨人の打撃コーチ)したことなどがしっかり書かれていました。
荒川コーチ=王貞治=1本足・・・と連想する人が多いと思いますが、では、なぜ、「1本足打法」を習得させたのか?ということは、野球に詳しい人でも、実はそんなに知られていません。
「1本足打法」のイメージから、この打法のメリットは、「反動をつけて、ためを作って、球を打ち返す」ことがポイントのように思えます。
しかし、実は、違うのです。
1本足打法は、「王選手の弱点克服」のための手段だったのです。
王選手の当時の弱点は、打つ瞬間に手首がぶれることだ、と、荒川コーチは気がつきます。
そこで、手首がぶれないためには、「安定感のない1本足で立たせることだ」と考え、1本足打法を思いついたそうです。
この考えは、2011年に亡くなった「心身統一合気道創始者」の藤平光一氏の発想から気づいたそうです。
荒川さん自体は、は早稲田実業から早稲田大を経て、昭和28年に毎日オリオンズに入団し、外野手としてプレーし9年間で、通算503安打、打率2割5分1厘、ホームラン16本の成績でした。
荒川さんの弟子と言われる人は、王選手の他に、巨人V9を支えた、黒江、土井、高田選手らがいるそうです。
また、王選手と同じ1本足打法では、駒田選手がいますが、荒川さんの指導があったそうです。
独特の理論は、野球界以外にも信奉者が居て、2007年に賞金女王となったプロゴルファーの上田桃子選手も弟子だったそうです。
多くの選手を指導する中で学んだことは、「一律の教え方では、選手は成長しない、選手にあった独自の教え方があるんだ」と気づいたそうです。
この考えは、多くのスポーツ指導者はもちろん、ビジネスの世界の指導者にも聞かせたい言葉ですね。
「俺ができたんだからお前もこれで出来るはずだ」という人が世の中には、まだまだ多いですからね。
荒川博氏のご冥福を祈りたい。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ519号より)
【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7つの思考法』(パブラボ刊)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)