人気俳優の成宮寛貴さんが2016129日付で、芸能界を電撃的に引退した。

報道では、コカインなど違法薬物使用疑惑がフライデーによって報じられてから約10日間、本人は、違法薬物使用報道以外に、信頼していた仲間に裏切られたことや絶対に知られたくないセクシャリティな部分が暴かれたことで、「消えてしまいたい」と思ったそうだ。

 

 

直筆で書かれ、事務所にFAXで送られたとされる成宮さんの128日付の手紙からは、苦悩の状況が読み取れる。

有名な話であるが、成宮さんは、長く母子家庭で、14歳で母親がなくなり、6歳下の弟を養うために中学から働き、芸能界に入った苦労人である。

20157月に放送されたTBS系「A-studio」は、たまたま視聴したが、その際に、

「どうやったら大学出た人(大卒の人)のお給料を超えて、弟を支えていけるんだろう」

と考え、たまたま受けたオーディションで芸能界入り。17歳に舞台でデビューしたとはなしていた。

その後、弟さんは東京理科大に合格し、成宮さんは「ぼくはアイツ(弟)のおかげで強くなれた」と語っていたのが印象的だった。

 

 

 

だから、違法薬物使用報道や電撃引退報道は、ちょっとショックだし、信じがたい。

成宮さん側の立場に立てば、「もうこれ以上暴かれたくない」と考えれば、「芸能界からの引退しかない」と考える気持ちと行動は理解できる。

 

 

しかし、事務所が実施した「尿検査では陰性だった」こと、事務所がフライデーに対して「法的措置を取る」と息巻いていたことから考えると、「電撃引退は本人の強い意志」という体裁をとりつつも、フライデー側が続報を出して、旗色が悪くなったと感じた事務所が「1億円以上(報道による)と言われるCM等の違約金を払っても解雇した方が賢明」とリスクを考慮した結果ではないかと思う。

 

 

仮に、成宮さんが警察に任意で聴取を受けることなく、逮捕に至らなかったとしても、フライデーの報道により「違法薬物使用タレント」の世間的イメージはすぐには消えない。

そう考えると、何年後かに芸能復帰するとしても、しばらく「芸能界から離れた方がいい」という事務所の総合的な判断が働いたのかもしれない。

 

 

「相棒」シリーズは、災難続きである。

大麻使用で逮捕された高樹沙耶さん、コカイン吸引疑惑の成宮寛貴さん、強姦致傷容疑で逮捕された(のちに不起訴)高畑裕太さんの実の父親であると判明した大谷亮介さんなど、マイナスイメージが強い俳優陣の出演が多い。

人気シリーズだけに、再放送も「ほぼレギュラー化」しているが、放送は今後かなり制限されるだろう。

 

 

「相棒」での成宮さんが演じていた3代目相棒「甲斐亨」の降板シーン(2015320日)は実は「連続暴行犯」だったという意外過ぎる展開。

これまでの「相棒」年数としては最短の3年で、まさか、制作サイドは、こうした日が来るとの想定からの「相棒交代」だったとすれば先見の明がありすぎる。

それにしても、実話の世界でも、意外過ぎる展開になってしまったのは、なんとも皮肉としか言いようがない。

 

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