2016年12月6日付の朝日新聞によると、上野と札幌を結ぶツアー専用の寝台特急「カシオペア」が、2017年2月26日の札幌発上野着を最後に、北海道内は走らせないとJR東日本が発表したことを報じていました。
ご存知のように、カシオペアは1999年に登場し、全室個室タイプの豪華寝台列車として、高い人気を誇り、定期運行されていました。
しかし、北海道新幹線の開業で、2016年3月に定期運行は廃止されたが、6月にツアー専用列車として復活していた。
しかし、2017年5月から運行開始予定の豪華寝台列車「トランスイート四季島」が運行を始めるため、機関車の手配がつかなくなったそうである。
青函トンネルは、北海道新幹線の開業に伴い、電圧が新幹線仕様に切り替わった。
その結果、従来、在来線で運行されていた機関車では、電圧が耐えられず運行できない。
青函トンネルの新幹線仕様の電圧に耐えられる機関車を保有するのは、JR貨物だけであり、四季島の運行により、機関車の台数が不足するのであろう。
それにしても、採算ベースで考えると、大金持ちのJR東日本ですら、稼働効率の問題から、青函トンネルを走らせることができる機関車を自前でカシオペア専用に用意できないのは、なんだか悲しい。
カシオペアは、北海道内を走ってこそ、観光的価値がある。
先日の地方ローカル線廃止の話題でも触れたが、こうしたJR各社をまたがる定期運行列車やツアー列車運行の企画は、国鉄が民営化され分断されなかったなら、成立した話だったんだろうな、と思う。
なんとか、いつの日か、東京から北海道まで走る寝台列車を定期運行、ツアー運行問わず、復活して欲しいものである。
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