本人は納得しているようですが、どう考えても「後だしじゃんけんでしょう」という出来事をニュースで知りました。

 

 

それは、箱根駅伝の関東学生連合チームの本戦出場選手の選考方法である。

通常の選考は、予選会の結果を基に、本戦出場の10選手が決まる。

しかし、年明けの関東学生連合チームを指揮する中央大学の藤原正和監督は、

「予選会は母校の本戦出場のために走ったレースであり、連合チームとして箱根を走るための選考レースは別にあるべき」

との方針に変えたのだ。

 

 

この方針により、原則的に予選会の結果は反故にされ、1126日に開催された「記録挑戦競技会と八王子ロングディスタンスの1万メートルの結果」で、「登録16選手の中から出場10選手を決定する」ことになったのだ。

 

 

予選会の結果で注目を集めていたのは、東京大学の近藤秀一選手(2年生)。

近藤選手の5000メートルのベストは、14分3秒63、1万メートルは、29分22秒82、ハーフマラソンは、1時間4分33と、本戦に出場する大学のレギュラー選手のタイムと比較してもひけを取らない。

10月の予選会でも、個人成績は、全体の58番目(関東学生連合選手としては10番目)で、20キロを1時間1分4秒で走っている。

しかし、この藤原監督の方針で、「再試験」となり、26日の1万メートルでは、29分50秒と関東学生連合の16選手の中では12番目となり、極めて本戦代表選出は難しくなってしまった。

 

 

あくまでも私見であるが、藤原監督の主張はわかります。

というのも、予選会は、最初から「本戦出場はチームとしては無理だな」というチームの有力選手は、「いいタイムを出して関東学生連合に選抜されるぞ」という走りになる。

しかし、本戦出場のボーダーラインにいるチームの選手は、チームが選出されるための走り、例えば「チーム走」などチームのタイムを引き上げるための走りをする。

したがって、「予選会のタイムは、関東学生連合選出メンバー16人の本当の順位(優劣)ではない、だから、再試験をする、との話はよくわかります。

 

 

ただ、そうであれば、関東学生連合として、「再試験もあり得る」という方針を当初から示しておくべきだったと思う。

また、ランニングをしている人ならわかりますが、出雲駅伝や全日本大学駅伝のような10キロ前後の区間を走るのであれば、1万メートルの結果で選出するのは、妥当性があるが、箱根駅伝のように1区区間の距離が20キロを超える場合、必ずしも1万メートルの優劣=20キロの優劣とはならない。

 

 

それと、関東学生連合の選抜方法から、「今回の箱根がラストチャンス」という選手にとっては、予選会後に出された藤原監督の方針は、「人生を台無しにされた」選手も出てきてしまう。

近藤選手に関しては、2年生ではあるが、関東学生連合としては規定により、次回以降は選出資格を失う。

ただ、全体の12番目ということから、大会当日までに故障者が出るなど、まだチャンスはゼロではないが、「東大選手初の箱根路」に期待したがまず無理であろう。

なんとも残念である。

 

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