勉強でも、スポーツでも指導者によくありがちなタイプに
「俺が言ったとおりにやっていれば大丈夫」
「俺が組んだ勉強やトレーニングメニューに沿ってやっていれば大丈夫」
という方がいます。
指導される側が、右も左も見えない時代は、このタイプの指導者について行くのは楽です。
逆に、例えば、脳の働きや身体の動き、生理学的な知識を教え、成長していくための理屈はこうだ、こういったことをやるとこうなる・・・的な理屈を論理的に教え、あとは、自分で考えてやりなさいタイプの指導者だと、この時点では、教わる側は、なんともストレスがたまる、という何をしていいのかがわからない状態に陥ります。
「俺が言ったとおりにやっていれば大丈夫」タイプの指導者に言われたことを、一心不乱に取り組み、ピタッとその通りに成長してくると、教わる側は、指導者に対して絶大の信頼を得て「指導者と受講者の蜜月期」に入ります。
しかし、その体制は、それだけでは、長続きしません。
それは、例えば、「スランプ期をどう乗り切るか」といった「伸び悩み」や「ケガで故障しているとき」の指導が的確でないと、「指導者と受講者の蜜月期」はあっという間に終わります。
ビジネスでも、スポーツでも一緒ですが、会社や個人の調子がいい時は、極論を言えば、めちゃくちゃに酷い指導やアドバイスをしない限り、何をやってもうまくいくのです。
話は脱線しますが、バブル経済期は、ちょっとしたきっかけで、うまくいけば売り上げ増やヒットにつながりますから、要は「感性勝負」のイケイケどんどんです。
しかし、そういうときこそ、ちゃんと客観的なデータを収集し、
◇成功要因は何なのか
◇顧客のニーズや期待はどのように変化しているのか
◇苦情や要望にはどのようなものがあるのか
といったことを論理的に分析する習慣を身につけていないと、ダメになった時の対策も「感覚的」なものになり、なかなか回復しません。
ちなみに、このような組織の代表として、凋落激しい某お台場のテレビ局がその一番の好例でしょう。
さて、話しを戻しますが、「俺の言ったことをやっていればいい」タイプの指導者について、調子の悪くなった時は大変です。
受講者も賢くなって、「この方法じゃうまくいかないよなぁ」と感じても、それをやり続けると、どんどん悪くなり、結果的には再起不能になります。
指導者も、今まで従順だった受講者が、意見を言うようになると、「精神的にお前は弱いんだ」とか「屁理屈をつけてあなたはサボっている」といったさらにやる気のない発言をする、あるいは「無視をする」といったおとなげない態度になって、受講者のこころはどんどん離れていきます。
受講者の立場で考えた場合、このような時はどうするか??
一番いいのは、調子の悪い時に臨機応変で柔軟な思考や発想ができる指導者に指導者自体が成長し、変わってもらえればいいのです。
しかし、まぁ、現実的には、「キャパをすぐに広げる」のは難しいので、その時は、受講者側が、その指導者の今までの労に対する感謝の意を表しつつ、徐々に離れ、キャパのある指導者のもとに走るしかないでしょう。
「冷たい」「そんなことはできない」と情に流されるのは、自由ですが、受講者がその後、失敗したところで指導者は、責任を取れないですから。
指導者も受講者もそれぞれが成長し「変わる」ことをしなければ、蜜月時代は長く続かないのです。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ468号より)
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