NHKのニュースで、高速道路の落下物について取り上げていました。

20161111日)

ニュースでは主に、

◇高速道路での落下物が、2015年度までの5年間で160万件以上回収されている

◇落下物が周りの車に衝突する事故なども相次いでいる

◇高速道路会社は、積み荷などの落下防止対策を徹底するよう呼びかけている

といったことを報じていました。

 

 

直近の事故例では、20164月に、福井市で走行中のトラックの積み荷の木材が落下して、対向車線の乗用車に直撃し、1人が死亡した事故があったそうです。

 

 

それにしても、落下物は、大きいもの、小さいものなど様々でしょうけれど、回収された物だけで年間件数として30万個以上ですから、感覚的には「相当多い」といえるでしょう。

ニュースでは、NEXCO西日本の茨木市の事務所の事例が取材されていましたが、名神高速道路など担当区間160キロでの落下物の件数から、計算上は、5分に1件の落下物が発生しているそうです。

 

 

落下物が増えている理由は、専門家の中でも明確に分析できていないようですが、「積み方は事業者に任されている」ことに原因があるように私は思います。

つまり、例えば、輸送会社や運搬業務が日常的に発生する会社で、

◇道路で落下させてしまった事例の情報収集

◇落下させてしまいやすい荷物や形状

◇積み方のルール化

といったことが、ドライバー個人の力量に任されていて、会社としての経験値の蓄積や運送業務の標準化が進んでいない場合は、こうした落下が発生しやすいと思います。

 

 

私が企業訪問して業務改善アドバイスをする経験でも、製品そのものの改善や社内で発生したトラブルや事故は、きちんとデータが取られていても、運送中のトラブル情報を蓄積している事例は、目に見えたお金につながる損害にならない場合、顕在化しませんから、当然、情報収集・分析などされているはずもありません。

また、ヒヤリハットでも、積荷に関しては、あまりされていませんし、環境マネジメントの管理でも、落下物に関する環境側面や影響は洗い出しもされていないため、管理する側面として位置づけられていることはほとんどありません。

 

 

落下物の事故について、専門家の間では、

・積荷に関する法律の制定

・大型免許を取る際に積み方の試験の実施

といったことを提言している方が多い。

もちろん、そうした制度化も必要でしょう。

 

 

私の経験になりますが、以前、東名高速道路を走っていて、落下物によりタイヤがパンクしたことがありました。

前を走っていたトラックが、鉄くずを運搬していたのですが、薄い金属の板材の切れ端を荷台が山盛りになるほど積んでいるのに、シートもかけず走っていたため、遠くから見たら「キラキラした銀紙をまき散らしている」ように見えました。

どうやら私の車は、「キラキラした銀紙に見える薄い金属板の端材」を踏んずけてしまったか、タイヤに巻き込んだらしかったのです。

 

 

幸いタイヤは、一気にバーストせず、徐々に空気が抜けていったので、異変を感じて、速度を落とすことができましたが、バーストしていたら、操縦不能になり、中央分離帯や壁に衝突したかもしれません。

 

 

落下物問題は、行政の業務支援を含めて、早々に対策していかないと、ドライバー職自体が、属人化傾向の強い仕事だけに、今後、ますます問題が増えていく気がします。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ516号より)

 

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