一流アスリート予備軍を指導するある監督が、アスリートに必要な運動能力以外の能力について、大きく3つあると説明されていた。
その3つとは、私なりの解釈では、
1)知識や情報収集力
2)クロスカルチャー能力
3)対人関係を含むセルフマネジメント
のようである。
1)は、知識や情報収集力、記憶力、応用力、行動力、問題解決力などを含んだ能力です。
スポーツをする人間なら、このあたりは、想像がつく話で、「能力を伸ばしたい」と思った時に、私たちは、そのスポーツの専門雑誌や競技者や指導者のブログなど情報を収集する。
しかし、その中には、独自の手法もあり、自分にあった方法論に一般化する応用力がないと、能力は伸びない。
また、「いい話を聞いた」とは、誰もが思うが、それを「今から始めてみよう」という行動力もアスリートの条件であろう。
2)のクロスカルチャー能力は、私のような「市民スポーツレベル」の人間には、ピンと来ない。
ただ、ビジネスに例えると、このケースもわかる。
国内向けでかつ、限られた地域での仕事をしている場合は、あまり感じないが、日本国中、あるいは、海外取引や進出も含むグローバル企業の場合、日本人以外のスタッフを加えて仕事をすることがある。
その場合、「これが日本人のやり方だ」と自分たちの理屈を押し付けるのではなく、多様な人種、文化的背景の違いを理解し、その多様な集団から生まれる視点や発想の豊富さを上手く利用することは、ビジネスの成功につながります。
常識や固定観念にとらわれると、組織全体が、間違った方向に舵を切ってしまうというリスクがありますが、回避できるかもしれません。
スポーツにおいても、外国人選手と競い合う一流アスリートになると、日本のレース展開や大会運営では当たり前のことが、海外レースでは、「何それ?!」というようなケースにも遭遇すると思いますが、それを理解して受け入れし、処理することで自分の能力を高めることができなければ通用しないのでしょう。
3)については、「自分を持っている」「対人能力がある」ということでしょう。
要は、「俺は俺」を持っていないと、パフォーマンスは最大のパフォーマンスは発揮できません。
自分の決まった調整法はあるでしょうし、成功しても、失敗しても、その要因を振り返る「自分の時間」は必要です。
また逆に、「自分の殻に閉じこもる」のはダメで、他のアスリートや仲間の中に、難なく入って楽しみ騒げるコミュニケーション能力も必要なわけです。
余談ですが、この話、文字にすると「あたり前」なことなんですが、話し手によって、「話の重みや濃さ」がその瞬間は全然違うんですよね。
その違いは、「話の間」や「話し方や声の抑揚」「表情の作り方」「ゼスチャー」といった「演出力」です。
「カリスマ指導者」、「カリスマ講師」と呼ばれる方は、このあたりの能力も長けているので、すごいな、と思いますが、なかなか一朝一夕には、身に付かないですね(汗)
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ454号より)
【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7つの思考法』(パブラボ刊)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)