生産現場で「カザフ鉄道」という用語(標語)がある。

もちろん「カザフスタンにある鉄道会社」のことではありません(笑)

 

 

製造現場において、生産管理や業務改善を勉強されている方なら、常識的な標語ですが、紹介してみたいと思います。

 

 

≪カザフテツドウ≫

(社内に潜む7つのムダを改善する)

【カ】加工のムダ

   ⇒加工や方法のムダをとる

【ザ】在庫のムダ

   ⇒ジャストインタイム(JIT)で作り、在庫は持たない

【フ】不良・手直しのムダ

   ⇒不良や故障を出さない

【テ】手持ちのムダ

   ⇒手持ちと機械の遊びをなくする

【ツ】作り過ぎのムダ

   ⇒必要以上に作らない

【ド】動作のムダ

   ⇒ムダな動きなしで生産する

【ウ】運搬のムダ

   ⇒不必要な移動をなくす

 

 

ちなみに、トヨタ生産方式を取り入れているある製造工場を訪問した時に拝見した、「社内テストの問題」に「生産現場における2大ムダについて説明せよ」という問題がありました。

 

 

答えは、「モノに着目した停滞のムダ」と「ヒトに着目した動作・運搬のムダ」です。

 

 

「停滞のムダ」

モノに着目したもので、仕掛り品の停滞、材料の停滞、機械停止等を指し、特に「在庫、作り過ぎ」を戒める自覚が重要。

 

 

「動作・運搬のムダ」

人に着目したもので、付加価値を生まない動き、手を伸ばす・振り向く・しゃがむといったムダな動きを発見・廃止し、有益な「働き」に変えることが重要。

 

 

話は少しそれますが、これらの製造現場での「ムダ」の概念が日常生活に結びつくと、買い物をし過ぎなくなります(笑)

スーパーやコンビニが近くにあれば、ビールやアイスクリームは、食べる分だけ買えば、冷蔵庫は必要ないですし、それは極端だとしても、必要以上に購入して、無駄に自宅の冷蔵庫の消費電力を使うのではなく、スーパーの冷蔵庫で保管してもらえばOKといった発想です。

しかし、何度もスーパーに足を運ぶ「運搬のムダ」もあるから、「適正在庫はどのぐらいだろう??」などと考えるようなら「業務改善思考」が身に付いていると思います。

 

 

また、「出かける」という「動作」で改善(時間短縮)を考えてみます。

「靴を履く」「靴の紐を結ぶ」「鍵をかける」「鍵をしまう」「エレベータを待つ」「マンションのエレベータに乗る」・・・といった「動作」があります。

改善できそうなものは、例えば、靴ひもが無い靴なら紐を結ぶ時間が短縮できます。

また、ファッション上、靴ひもが必要なら、「靴ひもを結ぶ行為はエレベーター内で行う」ことで時間短縮できますし、「鍵をしまう」動作も歩きながら、あるいはエレベーター内で行えば必要工数内(エレベーターの移動時間)の動作なので、実質ゼロになります。

 

 

動作研究の世界では、省けない動作内での動作は改善になります。

(例:エレベーターで移動中の動作)

でも、実社会では、社会的マナーや安全、防犯上の問題からできないことも多くなります。

特に「歩きスマホ」は、効率面では良くても安全面は最悪で、やってはいけない行為ですね。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ479号より)

 

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