JR北海道が2017年3月ののダイヤ改定で、1日の乗降客が1人以下の46駅を廃止する方向で沿線の自治体に打診を始めたと2016年10月2日の朝日新聞デジタルが報じていました。
記事によると、
◆北海道新幹線と季節限定駅を含む435駅のうち、1日の乗降客が1人以下の駅は51駅
(全体の12%)
◆51駅のうち、5駅は、2016年12月5日に廃線となる留萌線留萌―増毛間の駅
◆自社単独で維持できない複数路線について沿線自治体と協議する方針
◆JR北海道の説明だと、鉄道事業の赤字縮小のため整理を進めていると対象自治体に説明した
という。
個人的な話ですが、私が初めて北海道の鉄道に乗車したのは、青函連絡船が廃止になった(青函トンネルが開通した)1988年3月です。
今でもそうですが、当時は、鉄道の旅が好きで全国各地のローカル線を乗り歩いていました。
当時は、そんな言葉はなかったですが、いわゆる「乗り鉄」です。
当時は、国鉄からJR北海道へと民営化されて間もないころで、赤字路線はどんどん廃止されていましたが、今よりは、まだまだ鈍行列車しか走っていないローカル路線が北海道内にたくさんありました。
本州にいて、ニュースを見ていると、「赤字だからって廃止にするのはダメだ」と鉄道ファンとして当時は単純に感じていましたが、実際に道内のローカル線に乗ってみると、乗降客がほとんどいない駅がたくさんあって、
「赤字路線を廃止にするのは、しょうがない」
「バス路線に転換した方が経済的」
「いわゆる炭鉱路線は時代の流れで廃止もやむなし」
と実感しました。
その後、今日までたくさんの道内路線が廃止され、鉄道路線として「盲腸線」(行き止まり路線)はほとんどが廃止になりました。
つまり、路線としては、都市間を結ぶ鉄道が多く、廃止検討すべき路線はわずかで、路線自体の廃止より、現状の課題は、路線は公共交通機関の宿命として多少赤字でも残すとして、限りなく利用者が限られている駅をどんどん廃止する、という方向なのでしょう。
駅舎が喫茶店や食堂となって、地域のコミュニティと化している駅はいいですが、通勤通学で利用する人もほとんどいない駅は、北海道の場合、冬場の除雪費用もバカにならず、「駅の廃止」は止むを得ないのでしょうね。
話は少しそれますが、現在、日本とロシアで話し合われている対露経済交渉で「シベリア鉄道の延伸」が計画されているという。
アジア大陸とサハリン(樺太)の間宮海峡は、約7キロ、サハリンと稚内の宗谷海峡は約42キロで、トンネルや橋でつなぐ計画があるという。
鉄道の基本は、貨物輸送になると思われるが、もしも完成したなら、旅客もぜひ、営業して欲しいと思う。
生きているうちに完成を期待したい。
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