一般的に、中小企業では、「営業」と「マーケティング」の役割が明確に区分されていません。
大手企業に勤務していれば、営業部門とマーケティング部門が別個にあることが一般的なので、知らず知らずのうちに、役割の違いが認識できます。
しかし、中小企業では、マンパワーの問題もあり、「営業部門」で、その役割のすべてを担っているので、最初は、なかなか理解できない概念かもしれません。
当たり前の話ですが、顧客には、ざっくりと、
◇潜在顧客
◇購入顧客
◇贔屓(ひいき)顧客
の区分があります。
会社の売上を上げるためには、これらの段階的な顧客を集客・育成する戦略が必要になります。
この顧客の集客・育成戦略を円滑化し、促進する役割が「顧客コミュニケーション」です。
売上を上げるためには、贔屓客を増やしていくこと、要は、リピーター対策が結果に直結する対策ですが、潜在顧客や購入顧客もそれぞれ、しっかりと戦略を立てて実行していかないと、痩せていき、気づけば枯渇してしまいます。
月並みな話ですが、顧客の段階ごとに、適切なコミュニケーションを計画していくことも、組織にとっては、重要な仕事です。
話は変わりますが、福岡県飯塚市の中小企業が「顧客コミュニケーション」について、面白い「作戦」を展開しています。
その会社は、ソレノイド専業メーカーである「タカハ機工」さんです。
タカハ機工さんは、ソレノイドを世間の人に知ってもらうために、
「ソレコン」(タカハソレノイドコンテスト)
を開催しています。
http://www.takaha.co.jp/solcon/
ソレコンの応募条件は、3つあります。
それは、
1)タカハソレノイドをしようしていること
2)縦・横・高さが概ね各50cm以内であること
3)最終審査では実際に動かして審査する場合もあるので移動可能な作品であること
(作品は、動画で応募)
です。
ちなみに、2016年の第3回ソレコンでは、大賞に「全自動割りばし割り機」(有明高等専門学校)割り箸プロジェクト)が選ばれたそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=uXCIZl5OD1I&feature=youtu.be
動画を見れば一目瞭然ですが、キレイに真っ二つです。
もちろん、実際には、割り箸は、手で割った方が早いですから、実用化製品には決してなりませんが(笑)、発想が、誰が見てもバカバカしくて面白いです。
冒頭の「顧客コミュニケーション」に話を戻せば、タカハ機工さんのこの取り組みは、潜在顧客拡大のための顧客コミュニケーション戦略のひとつといえます。
今の時代、ネットで話題になれば、ソレノイド自体は、一般消費者向け製品ではありませんが、会社名は有名になりますから、ひいては、潜在顧客や購入顧客の拡大につながるでしょう。
個人的には、ソレコンの審査員長が、「芸術ユニット」の明和電機の土佐信道社長が務めていることが面白いです。
若い人は知らないと思いますが、「パチモク」などで1990年代に一世風靡しました。
https://www.youtube.com/watch?v=HNH1NuByS-Q
いや~、懐かしいですね。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ485号より)
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