2016年9月15日付の時事通信によると、
「森永製菓は、焼き菓子「マクロビ派ブラウニー」にカビが見つかったため、自主回収すると発表した。(2016年)4月に新発売してからの全商品が対象で、最大で10万個に上る」
と報じていました。
記事によると、
◇8月29日以降、購入者から「カビのようなものがある」などの苦情が4件あった
◇調査では、一部商品で時間がたつとカビが生えやすい状態になる可能性がわかった
◇これまでに健康被害の報告はない
◇商品は着払いで森永製菓に送れば、代金相当分のクオカードを返送する
という。
報道を受けて、早速、森永製菓さんのウェブサイトをチェックしてみました。
すると、「マクロビ派ブラウニーに関するお詫びとお知らせ」を題した記載がありました。
http://www.morinaga.co.jp/info/detail/38
毎度のことですが、お詫び文に含めるべき定番内容を
「社長限界でしょ」
でチェックしてみました。
社(謝罪):記載あり
長(調査):一応記載あり(対象商品の範囲程度で個人的には物足りない記述)
限(原因):記載なし
界(改善):記載なし
(で)しょ(処置・賠償):記載あり
上記の通りで、お詫び文を見る限りは、調査結果は、メディア情報の方が詳しいし、原因と再発防止に関しては、現状、全く記載がないし、いつごろ詳細がわかるとも、今後詳細報告をするとも書かれていない。
確かに、食品安全に関する事項だから、
「もし、購入しているのであれば、即座に送ってください」
が消費者に伝えるべき専権事項であるが、それにしても、物足りなさすぎるお詫び文である。
「カビ」が不具合だから、仮にカビが生えていて、食べてしまっても、死亡事故にはまずいたらないが、「対象商品をお持ちでしたら食べずに送ってください」とか「商品企画段階でこういった視点が欠けていました」とか「製造プロセスでこういう管理が不十分でした」といった経緯は載せてほしいものだ。
ちなみに、私はキオスクでこの商品を購入したことがありますが、焼き菓子にしては、しっとり味で、私好みの味で美味しかった印象があります。
(※しっとり(水分)していて食感が良い分、カビが生えやすい環境になってしまったのでしょうね)
なお、品質への取り組みをウェブサイトでチェックすると、「森永HACCP」という国際標準をベースにした会社独自の取り組みをされているらしい。
http://www.morinaga.co.jp/company/csr/quality/
個人的には、この取り組みは自主管理体制のみであり、第三者機関の目に触れる食品安全マネジメントシステムでのチェック体制(例:ISO22000など)を導入して欲しい。
また、環境への取り組みは、森永製菓4工場と3つの関連会社で取得しているという。
http://www.morinaga.co.jp/company/csr/environment/
認証している第三者機関は、マネジメントシステムへの影響度合いを調査して、きちんと世間に公表して欲しいものである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ507号より)
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