2016年9月13日付の朝日新聞デジタルによれば、
『セブン―イレブン・ジャパンが、東京と埼玉の店舗で販売したサラダ「バジルソースで食べる緑の生パスタサラダ」に、アレルギー物質の「卵」の表記が抜けていたため、自主回収すると発表した』
ことを報じていました。
記事によると、
◆対象になるのは、消費期限が2016年9月15日午後4時までの商品
◆2016年7月5日から9月13日までに計約24万個を販売した
◆現在、健康被害の報告は確認されていない
◆製造委託先は、わらべや日洋
だという。
他の会社であるが、食品の委託製造先工場に仕事で何度か訪問した経験から想像すると、
「バジルソースで食べる緑の生パスタサラダ」
の商品仕様書(レシピ)を企画したのは、セブン-イレブン・ジャパンであろう。
商品企画したあとは、試作品を委託工場で製造し、試食を含めた設計レビュー・検証・妥当性の確認が実施されたはずである。
設計検証の段階では、当然、表示ラベルの適切性の検証もされるているはずである。
記事では、「アレルギー物質の卵の表記が抜けていた」とあるが、おそらく商品企画書でアレルゲンである卵が含まれていることは明らかだから、ラベルを作成する際に、抜け落ちたのだろう。
ただ、一般的に、設計検証では、商品に表示するラベルの適切性もチェックするハズであるから、この「チェックが不十分」であったことが、マネジメントシステム上の見直し(再発防止)と考えるのが妥当だろう。
仮に、設計検証段階で、商品ラベルの適切性をチェックする仕組みになっていなかったとするならば、そのこと自体が問題である。
ちなみに、セブン-イレブン・ジャパンとわらべや日洋は、共同でお詫び文を9月13日付で発表している。
http://www.sej.co.jp/info/20160913.html
謝罪文の原則である
「社長限界でしょ」
→社:謝 被害者への謝罪
→長:調 調査結果の報告
→限:原 原因の明示
→界:改 改善策の提示
→でしょ:処 処分、賠償
に照らし合わせてみると、謝罪と調査結果、処分・賠償に関しての記載はあるが、問題の原因と具体的な再発防止策については記述はなく、また、その結果をいつ頃発表する意向であるとの表明もない。
個人的には、天下のセブンイレブンにしては、少々物足りないお詫び文だなぁ、の印象である。
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