2016年9月1日付の時事通信によると、
(以下引用)
「広島県三次市と島根県江津市を結ぶJR三江線(108.1キロ)について、JR西日本は、9月末までに全線廃止を国土交通省に届け出ると表明した」
(引用ここまで)
そうだ。
報道を知って、率直に、「とうとうそうなりましたか」と思いました。
個人的には、鉄道旅の好きな私は、1984年のロサンゼルス五輪が開催されていた夏休みに三江線に乗り、昨年(2015年)、ひさびさに、三江線沿線を少しドライブしましたが、印象としては、「いつ廃線になってもおかしくないなぁ」という状態でした。
記事では、JR西日本の松岡支社長が、
◇地域のニーズに合致していない
◇利用者の減少に歯止めがかかっていない
◇代替の交通手段が確保され次第廃止する
といったことを語ったそうであるが、まさにその通りでしょう。
そもそも、三江線自体は、1930年に開業しましたが、全線開通は1975年と相当の年月がかかりました。
よくある話ですが、全線開業したころには、すでにモータリゼーションの波は訪れており、地元民にとっては「悲願」だったと思いますが、今風に言うと開業時点で「オワコン」でした。
三江線は営業距離にすると約108キロもありますが、地図で確認するとよくわかりますが、三次と江津は、直線距離なら60キロ程度で、江の川を沿って建設されたため、ルートは大きく迂回しています。
したがって、山陰と山陽を結ぶ連絡路線としての機能が十分に発揮されず、特急列車も走っていないことから、通しで乗車する乗客はほとんどいないでしょう。
月並みな感想ですが、鉄道建設など、年月の掛かる大型公共工事は、企画・設計段階で将来を見誤り、計画途上での見直しがされなければ大きな無駄になってしまいます。
北海道新幹線も、個人的には早期に完成して欲しいですが、整備新幹線計画時のイメージとは違って、完成しても東京⇔札幌を利用する人は数%で、メインダイヤは、仙台⇔札幌とか盛岡⇔札幌、といった時刻表になってしまうのかもしれないですね。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ505号より)
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