総合スーパーのイトーヨカ堂が家具メーカー小売大手のニトリに出店するケースが増えているという。

ニトリのような専門店が、スーパーに出店するケースはイメージが湧きやすいが、専門店にスーパーが出店することは、馴染みが薄い。

 

 

コラボは、商売の常識で考えると、双方にメリットがあるからやるのであるが、どんなメリットかというと、

「ニトリ」:来店数の少ない平日に自社商品の販売機会が増える

「イトーヨーカ堂」:得意の食品部門に特化した店舗運営ができる

ということらしい。

 

 

東洋経済によると、2015年度のイトーヨーカ堂の商品別売上高は、

◆衣料が前期比3.3%減

◆住居関連が前年比7.0%減

◆食品が前年比1.5%増

と食品部門は堅調なのに対して、衣料や住居関連は落ち込んでいるという。

しかも、衣料に関しては、在庫回転期間の適正が3040日と言われる中で、現状3ヶ月を超えている。

そんな背景もあり、食品に特化した出店戦略をとっているのでしょう。

 

 

ちなみに、札幌のすすきの地区には、2009118日まで、ロビンソン百貨店札幌店があった。ロビンソン札幌は、もともとは、イトーヨーカ堂と札幌松坂屋が提携したヨークマツザカヤがスタートで、その後、イトーヨーカ堂の子会社のロビンソンジャパンに経営が移った。

その関係もあってか、2009年にロビンソン札幌が閉店した際には、地下1階部分は、イトーヨーカ堂の食料品に特化したお店が入った。

すすきの地区には、コンビニはたくさんあっても、スーパーは、ドン・キホーテぐらいしかないので、個人的には、旧ロビンソン札幌の地下1階のイトーヨーカドーを利用することがしばしばあるが、常に店内は混雑しているイメージがある。

 

 

月並みな感想ですが、高度経済成長期は、ダイエーやイトーヨーカドーに代表される総合スーパーが急成長した。

バブル崩壊後は、カジュアル衣料のユニクロや紳士服の青山、家電量販店のヤマダ電機、家具のニトリなどカテゴリーキラーと呼ばれる専門店が台頭した。

けれども、専門店の弱い部分(例)平日の集客など)を補完しあったコラボ的店舗が、これからの主流になっていくのかもしれないですね。

 

 

【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7
つの思考法』(パブラボ刊)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)