素早い清掃風景がテレビなどメディアで何度も取り上げられるJR東日本グループの鉄道清掃会社である「JR東日本テクノハートTESSEI」(以下、テッセイ)。

俗に「奇跡の7分間」と呼ばれる清掃手法で会社を成功に導いた経営手法が、ハーバード大学経営大学院(ハーバードビジネススクール)の必修教材として採用されることになったと、201692日付の毎日新聞が報じていました。

 

 

ご存知の方も多いと思いますが、テッセイは、

◇東北、上越などJR東日本が運営する新幹線の清掃作業を請け負っている

JR東日本の新幹線は、折り返しの東京駅で12分間停車するが、清掃時間は実質7分間

7分間の間にテーブルや床、トイレの清掃、忘れ物の確保、座席の方向転換などを実施

◇約10年前まで苦情が多く、従業員の士気も上がらないなど問題を抱える企業だった

◇「きつい」「汚い」「危険」の3K職場で離職率が高く上司は叱責で現場を押さえつけていた

◇部下を押さえつけることで、従業員は萎縮し悪循環に陥っていた

2005年にJR東日本から経営企画部長として赴任した矢部輝夫さんが社内改革を実施

◇「制服をレストラン風の明るいデザインに変える」、「車両を従業員が清掃の技量を見せる「新幹線劇場」と呼ぶ」など従業員のやる気など意識改革を実施

◇「夏はアロハシャツを制服に」「帽子に花飾りをつけたい」と現場提案を採用

◇仲間の良いところを報告してもらい、幹部登用にも道を開き士気を高める

◇遅刻を重ねるとボーナス減額など信賞必罰も徹底

といった会社である、

 

 

ハーバードでは、テッセイの事例を20155月から選択科目として採用し、企業経営やリーダーシップのあり方を学んでいたそうであるが、反響が大きく、2016年の秋から必修科目に切り替えたそうだ。

 

 

記事によると、ハーバード大学大学院の学生の中には、リーダーシップとは「部下をコントロールすること」「金銭的な動機付けで組織の多くの問題解決ができる」と考えている人が多く、テッセイの事例は、有益な学習教材になるという。

確かに、

・モチベーションを高めてやる気にさせる

・現場からの改善提案を採用する

・管理強化だけでなく、自発性を促し生産性を向上させる

といった点は、これぞ日本企業の「ザ品質管理、業務改善」である。

 

 

戦略経営は欧米企業が強く、現場改善能力は日本企業が強いと一般的には言われてきて、実際、経営コンサルティングの世界も、大手コンサルティング会社といえば、マッキーンゼーやボストンなど外資である。

日本のお家芸ともいえる現場改善力も外資コンサルが強くなってしまっては悲しい。

日本の経営大学院やコンサルティングファームも負けてはいられない。

 

 

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