リオ五輪開催にあたって、韓国の男子柔道は、世界ランキング1位の選手が4人いましたが、4人全員が金メダルを逃し、韓国メディアが予想外の苦戦(ノーゴールド危機)に対して、警鐘をならしたと、デイリースポーツ(2016年8月11日付)が報じていました。
記事によると、
◆五輪開幕前に、韓国には4人世界ランキング1位がいて「4銃士」と呼ばれている
◆その4人は、キム・ウォンジン(60キロ級)、アン・バウル(66キロ級)、アン・チャンリム(73キロ級)、クァク・ドンハン(90キロ級)
◆4人が金メダルを獲得できなかったことは「遺憾」であり「戦略不在」と指摘
◆韓国柔道は04年・アテネ大会は金1個、08年・北京大会は金1個、12年・ロンドン大会は金2個を獲得している
と韓国メディアが報じていると報じていました。
韓国メディアが報じている「戦略不在」ですが、これは、日本も今後、考えなければいけないことだ、と思います。
というのも、柔道競技5日目の女子70キロ級で、日本は、田知本遥選手が金メダルを獲得しましたが、確か、田知本選手の開幕前の世界ランキングは14位。
リオ五輪では、8位までの選手かシードされ、トーナメントのブロックがわかれ、2回戦からの登場となります。
このことは、
・1試合少なく体力が温存できる
・強い選手とベスト8まで組み合わせ上はあたらない
・ランキング1位の選手は、ずっと白い胴着を着ることができる
といったメリットがあります。
ちなみに、柔道は男女合わせて14階級ありますが、日本人選手は、14階級中シードされなかった選手(要は世界ランキングが8位以内でなかった選手)は、田知本選手1人。
そのため、ランキング的には、田知本選手は、1回戦が22位、2回戦(勝者はベスト16)が1位と、序盤からランキング上位の選手とあたっています。
しかし、5階級終わった時点で、女子の金メダルは田知本選手ただ一人です。
また、多くの日本代表選手が、世界選手権での優勝経験を有しますが、男子90キロ級で金メダルを獲得したベーカー選手と田知本選手は、世界選手権での優勝経験がありません。
ランキングは、世界選手権、グランドスラム、各国際大会など国際柔連が定めた試合にポイントが付いていて、そのポイントを各選手は獲得して決まります。
現状ルールでは、国際大会にせっせと出場してポイントを稼げば、ランキングは上がります。
しかし、これは私の考えですが、ランキングを上げるためにたくさん試合に出ると、
◇年間に何試合も遠征することになり、からだが疲弊する
◇たくさんの試合に出場することで対戦相手との試合経験が増え、相手に研究されやすくなる
といったデメリットも生じるわけです。
各国際大会を転戦することは、外国人選手に対する戦い方を勉強するいい機会であるし、国内のライバルより高い評価を得るためにアピールもできるので、国内選考レースを勝ち抜くためには、「国際大会の転戦」は重要です。
けれども、同時にデメリットもあるので、その階級の選手層、代表候補選手の層の厚さなど、外国人選手との対戦経験など、各国の事情に合わせた「ランキング戦略」が必要で、単にポイントを稼げばいい、というものではない。
男女14階級で、日本は、金メダル3個(男子2、女子1)、銀メダル1個(男子1)、銅メダル8個(男子4、女子4)を獲得している。
仮に、五輪での勝利を最優先事項と捉えるならば、「ランキング戦略」がなければ、五輪での勝利は、なかなか難しいものといえるだろう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ502号より)
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