「ルーチンワーク」に慣れてしまうとどうしても「想像力」が欠如してしまう。

ドシロウト感覚で「こうなった場合はどう対処されるんですか?」

と唐突に質問すると、

「そんなことは、この部署に来て10年以上になりますが、経験したことはありません」

と平気で答えられるケースがよくある。

 

 

こちらとしては、同様の業種を何十、何百社と見ているから「こうなった事例」というものを他社で見聞きしているから、「起きないってことはないだろう」と思う。
しかし、身近でこうしたことを経験したり、経験した人の話を耳にしていないと「あり得ない」という発想になりがちである。

 

 

仮に「あり得ない」と考えるなら、「あり得ない根拠」を考える想像力はないのかな、と思う。

だから、リスクマネジメント的には、
「こうしたらこうなってしまう「かもしれ」ない」

という感覚を常に磨いておくことが必要である。

 

 

住友金属工業和歌山製鉄所では、「かもしれカード」というものがある。

 

 

《人はどうなるか?》

1 挟まれるかも

2 巻き込まれるかも

3 あたるかも

4 落ちるかも

5 転ぶかも

6 火傷するかも

7 感電するかも

8 ガス中毒になるかも

9 酸欠になるかも

10 有害物にやられるかも

 

 

《ものはどうなるか?》

1 動くかも

2 回るかも

3 飛ぶかも

4 落ちるかも

5 抜けるかも

6 燃えるかも
7 倒れるかも

8 崩れるかも

9 爆発するかも

10 漏れるかも
 

 

上記の「かもしれカード」は重工業の現場の事例であるが、事務業務でも

「データが消えるかも」とか「宛先を間違えるかも」といった「かもしれカード」が作れる。

痛い目に合った経験がなかったり、そういう想像を働かせる機会を作らないと、「こんなこと起きるわけないだろ」と短絡的に考えてしまうことが多い。

「かもしれカード」的なもので想像力を磨く感覚を養っていくことも重要なのである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ464号より)

 

 

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