ソフトバンク(孫正義社長)が、半導体設計大手のイギリスのARM社を買収した。

地中海でクルージング中のARM社のチャンバース会長に孫社長が電話してプライベートジェット機で駆けつけ、会談をして約33千億円の商談がまとまった。

買収発表は、買収の正式打診をしてから約2週間だったという。

 

 

私は、将来、経営学の世界で、

「びっくりするほど素早い経営判断のひとつ」

と言われるのではないかと思う。

 

 

短期的に見れば、この買収により、ソフトバンクの有利子負債は12兆円を超えているといわれるほど膨らみ、現在のソフトバンクの主力事業が、携帯電話やブロードバンドサービスであるから、ARM社の買収で、直接的なシナジー効果も見込めないことから、市場の評価は低く、株価が相当下落した。

一般的な投資家目線で捉えれば、「無謀」や「高い買い物」で、本業にマイナス影響を与える、と考えるのが普通なのだろう。

 

 

孫社長の経営には、「ロマンがある」といわれる。

確かに、いままでも、一見無謀と言われるような経営判断をしてきた。

ふつうのサラリーマン経営者なら、成功確率が限りなく100%に近くなければ、こんな大勝負の経営判断はしない。

やはり、株式公開企業であれば、四半期単位で成果がチェックされ、株主利益にもつながる成果を出し続けなければ、自分の立場が危うくなる。

しかし、孫社長は、大株主でもあるから、思い切った経営判断ができるのであろう。

 

 

孫社長は、ARM買収後に開催された講演会で、
ARMの買収を囲碁に例えるならば、飛び石だ。今持っているものに足し算をするのであれば、近くに石を置けばいいが、必ずしもすぐそばに置く人が勝つとは限らない。なぜそこに石を置いたのか、その1点に打つ必要性は、囲碁の世界に命を懸ける人ならばわかるだろう」

と買収経緯を囲碁に例えて説明したという。
 

 

孫社長の買収に対する想いで印象深いのは、

◇携帯事業は土管化が進んでいる(コンテンツ事業者に回線を提供するだけ)

◇日本には、グーグル、アマゾンのようなプラットフォームを自ら作りだした企業が無い

◇ただの組立屋になると利益率が低下する

といった言葉である。

 

 

コンピューターソフト→インターネット検索エンジン→ブロードバンドサービス→携帯電話事業と主力事業を変遷させてきたソフトバンク。

「IOT」時代の覇権をぜひとも、握って欲しいと思う。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ499号より)

 

 

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