2016年の「土用の丑の日」は、

冬:120日(水)、21日(月)

春:425日(月)

夏:730日(土)

秋:1022日(土)、113日(木)

6日だそうです。

 

 

ただ、

「土用の丑の日=ウナギを食べる」

の印象が強いので、夏場の「730日」しか、世間では、フィーチャーされないですね。

 

 

日本には、もともと、

「丑の日にちなんで、“う”から始まる食べ物を食べると夏負けしない」
という風習があったそうです。

 

 

その風習を背景に、江戸時代の発明家である平賀源内が、うなぎが売れないで困っているうなぎ屋に対して、

「“本日丑の日”」

いう張り紙を店に貼る提案をして、うなぎ屋は大繁盛し、他のうなぎ屋も真似して広まった、と言われています。

 

 

バレンタインデーのチョコやホワイトデーのクッキーなど、食べ物系風習は、もともとの由来を発展形にした商売的な狙いが絡んでいる、と考えてもよさそうですね。

 

 

そんなわけで、ちょっと早いですが、今週は、「うな重」を早速、成田近郊のお店で食べてきました。

「成田のうなぎ」は、江戸時代の成田山参拝客に、門前町の旅館が利根川や印旛沼の水産物を提供したことから有名になったそうです。

そのため、いまでも成田山の参道には、たくさんのうなぎ屋さんが並んでいます。

 

 

ただ、私が訪問したお店でうなぎの産地を聞くと、愛知県の一色産(西尾市)から仕入れているとのことでした。

日本では、うなぎの養殖は、浜名湖産と一色産が2大巨頭です。

養殖場以外の天然物はそもそも漁獲量がほとんどないし、今の時代、水質が高度経済成長期時代よりは改善されたとは言っても、利根川や印旛沼の水で育てたうなぎでは、美味しくないそうです。

だから、お水のいい大養殖場で育ったウナギを仕入れているそうです。

 

 

成田近くのうなぎ屋さんでしたから、焼き方は、当然、蒸し工程が入っていますので、ふっくら柔らかい食感で美味でした。

私は、関東育ちですが、たいていの食べ物は、「全国どこでも、その地域独特の手法で作った料理が美味しい」と捉える人なので、例えば、うどんにしても、関東風、関西風、いずれのダシも美味しいと感じます。

うなぎに関しても、関東風、関西風、あるいは、名古屋のひつまぶし、などなんでも美味しいと感じますが、蒸し工程のない香ばしい味がする関西風のうな重を久しく食べていないので、この夏の間に食べに行きたいな、と思いました。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ499号より)