公益財団法人日本生産性本部が、毎年3月に「今年の新入社員」の特徴を「〇〇型」表現して発表している調査結果がある。

個人的には、5年、10年単位で捉えれば、新入社員の特徴に変化はあるだろうけれど、1年単位で特徴ってそんなに違うものなのかな?と思う部分もある。

 

 

調査結果は、生産性本部などが開催する講習会やセミナーに参加した新入社員を対象に実施したアンケートによるようで、調査対象は千数百人のようである。

 

 

ちなみに、ここ十数年に日本生産性本部が命名した「○○型」(タイプ命名)は、以下の通りである。

 

 

平成28年度 新入社員のタイプは「ドローン型」

平成27年度 新入社員のタイプは「消せるボールペン型」
平成26年度 新入社員のタイプは「自動ブレーキ型」
平成25年度 新入社員のタイプは「ロボット掃除機型」
平成24年度 新入社員のタイプは「奇跡の一本松型」
平成22年度 新入社員のタイプは「ETC型」
平成21年度 新入社員のタイプは「エコバッグ型」
平成20年度 新入社員のタイプは「カーリング型」
平成19年度 新入社員のタイプは「デイトレーダー型」
平成18年度 新入社員のタイプは「ブログ型」
平成17年度 新入社員のタイプは「発光ダイオード型」
平成16年度 新入社員のタイプは「ネットオークション型」

 

 

正直、命名された「〇〇型」名は、「その時代に流行ったもの」にすぎないと思う。

ただ、命名した調査結果を見てみると、年によって、企業の新入社員採用の特徴が景気に左右されるため、その就活状況が、その年の新入社員の「タイプ」を決める要素になっているようだ。

 

 

例えば、今年は、「ドローン型」であるが、その由来は、

(以下、生産性本部の調査研究結果より抜粋)

◇就職活動日程や経済状況などのめまぐるしい変化にあおられたが、なんとか自律飛行を保って、希望の内定を確保できた者が多かった

◇さらなるスキルアップによって、様々な場面での貢献が期待できる

◇転換期にある社会の中で、東京オリンピックを迎える頃には情報収集、映像制作、警備、輸送など様々な場面で活用が見込まれる

◇上司や先輩の操縦ミスや使用法の誤りによって、機体を傷つけてしまったり、早期離職の恐れもある

◇長時間の酷使には耐えない

◇夜間飛行(深夜残業)の禁止や目視できる範囲で操縦しなければならないルールもあるため、ルールを守った運用やワークライフバランスへの配慮や適性の見極めも要求される

(抜粋ここまで)

ということらしい。

 

 

ちなみに、過去27回の調査の中で、「過去最高」となった調査結果は、以下の質問だそうです。

【過去最高】これからの社会人生活が不安だ 52.4%

【過去最高】残業が少なく、自分の時間が持てる職場がよい 74.7%

【過去最高】年功序列での昇格を望む割合 42.3%

【過去最高】良心に反する手段で進めるように指示された仕事であっても従う 45.2%

 

 

この結果から見えてくる今年の新入社員の傾向は、

「ほどほどに働き、重い責任を負いたくない、けれども将来が不安だから組織の業務命令には従ってクビにされないよう頑張る」

という感じなのだろう。

 

 

バブル崩壊後、大手企業を中心に昇進や昇給は「成果主義」が進められてきたが、1周して、イマドキの新入社員は、「乗ったレールから落っこちないよう組織の中で生き抜きたい」という安全安定志向が強いのかもしれない。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ497号より)

 

 

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