「ワンフレーズのメッセージ」といって、誰もがすぐに思いつく政治家は、小泉純一郎元首相でしょう。

小泉純一郎元首相が得意としたのワンフレーズメッセージで印象に残るものは、

「自民党をぶっ壊す!」

「財政改革に聖域なし!」

「今回の解散は郵政解散です」

「郵政民営化に反対するものはすべて抵抗勢力です」

などですね。

政策の本質は別にして、多くの国民にウケたことは事実で、予想外の長期政権となりました。

 

 

今回の都知事選では、小泉元首相や小沢一郎生活の党党首から薫陶を受けたといわれる小池百合子元防衛相、環境相が出馬会見で、

「冒頭解散」

という衝撃的な公約を掲げて、世間の注目を集めました。

 

 

小池氏の出馬会見は評論家や有識者、メディアが、いろいろと予想していますが、ふつうに考えれば、「自民党所属の政治キャリアも長い小池氏をいじめて推薦を出さない自民党都連は悪者」という構図を世間にアピールする狙いが「冒頭解散」にはあるだろう。

 

 

冒頭解散を公約に掲げることで、小池氏が仮に当選すれば、

都民は解散を支持した→現在の都議会議員に都民はNOを突き付けた

という構図になる。

選挙は、本質的な政策論争をすべき、と理屈ではわかっていても、メディアの注目を呼び、有権者の人心をつかむには、「ワンフレーズ」は効果的なのだろう。

 

 

ただ、「ワンフレーズ」で国民の関心を引き、扇動すると、逆に振れた場合が、イギリスの国民投票結果のようになってしまうのであろう。

もともと、イギリスの国民投票は、移民の増加などによる生活環境の悪化で芽生えた「EU離脱派の増加」のガス抜きで、キャメロン首相が公約に「自分が首相になったら国民投票を実施する」と衝撃的なわかりやすい公約(ワンフレーズチックな公約)を掲げた。

 

 

もちろん、キャメロン首相は、国民投票をしても、離脱派が勝利するとは全く考えていなかった。

しかし、このわかりやすい公約により、離脱派が盛り上がり、まさかの「離脱派勝利」という国民投票結果になってしまったのである。

 

 

ワンフレーズメッセージは、わかりやすい反面、逆に振れると、衆愚政策になってしまう。

イギリスのような良識ある先進国で、このような結果を招くのであるから、ワンフレーズは、わかりやすい反面、怖さも併せ持っている。

月並みですが、やはり、私たちは、「本質を見抜く目線」「構造に分け入る力」が必要であり、持つべき能力なのである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ497号より)

 

 

【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7
つの思考法』(パブラボ刊)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)