マーリンズのイチロー選手が、2016年6月15日(日本時間6月16日)にピート・ローズ氏が持つメジャーリーグ最多安打4256安打を上回る日米通算4257安打をパドレス戦で達成した。
私はこの時間、駅に向かって移動中で、もらいそびれたが、号外が配られているのを横目で見た。
プロの野球選手(1軍、メジャー)として活動する期間に放った通算安打数「世界一」であるから、号外が出されて当然だ。
野球に精通せずとも、少し野球に興味がある人なら、「4257安打」という数字がすごいことはすぐにわかるであろう。
それは、日本とアメリカの公式戦の数に違いはあるものの、一般的に、1シーズンで200安打を打つことは、相当至難である。
ちなみに、プロ野球では、6人(7回)しか1シーズン200安打を達成していない。
記録した選手は、イチロー選手、青木選手(2回)、マートン選手、ラミレス選手、西岡選手、秋山選手である。
イチロー選手以外は、年間の試合数が概ね144試合であり、イチロー選手の時は130試合制だった。(大リーグは162試合制)
「4257安打」は、この難しい「200安打」を22年間打ち続けて、ようやく達成できる。
高卒1年目から活躍したとしても、達成できるのは、40歳のシーズンである。
いくらすごい選手でも、故障やスランプはあって当然だから、そう考えると、4257安打という数字は、以下にスゴイことかわかる。
私が日本人なので、客観性に欠けるかもしれないが、メディアの報道をみていても、「ピート・ローズ選手のメジャー通算安打数をイチロー選手が日米通算安打数で抜いた」とは報じていても、過度に「世界一」とは強調していないように思う。
それは、メディアも多くの日本人も、「あくまでも日米通算の記録」であり、プロ野球と大リーグのレベル差は縮まってきているといっても、まだまだメジャーリーグにはかなわないし、環境が違う、とわかっているからだ。
つまりイチロー選手の安打数は「プロの野球人としての通算安打数が世界一になった」と理解している。
けれども、「世界一」の達成についてのインタビューで、ピート・ローズ氏は、あまりイチロー選手に敬意を払っていない気がする。
誰もが「メジャー最多安打はピート・ローズ氏」とわかった上でのインタビューだから、素直に「言葉の違う国に来て私の通算安打数を上回ることができたのはすごいことだ」と本音とは裏腹に語れば、世間が「やっぱり、世界一はピート・ローズ氏だ。彼は人格も高い」とまわりが自然と認める。
ホームラン数では、私が小学校の時に、王貞治氏が、ハンク・アーロン氏の755号を上回り最終的に868本の世界記録を樹立した。
この時も、プロ野球とメジャーリーグのレベルの違い、球場の広さの違いなど「ケチ」が当然ついた。
しかし、私の記憶では、ハンク・アーロン氏は「コングラッチレーション、サダハル・オウー」と王氏を祝福し、自らはその記録にケチをつけなかった。
そもそも違うリーグでの通算記録であり、どちらがすごいといった評価は、まわりがするものであることをアーロン氏はわかっている人格者だからだろう。
イチロー選手が、「いずれにせよ、ケチがつくことはわかっている、いつか、メジャーリーグで、ジーターのような人格者にローズ氏の記録(4256安打)を抜いて欲しいし、年間試合数が少ないプロ野球だけで抜いて欲しい」と記者会見で語ったのが印象的だった。
イチロー選手の気持ちとしては、日本のファンはもちろん、チームメートなどまわりが祝福してくれるのは嬉しいけど、ローズ氏にも祝福して欲しかった。27歳でメジャー入りした僕にはメジャーだけでローズ氏の記録は逆立ちしても抜けない、だから悔しい」という想いでいっぱいなのだろう。
まずは、あと、21本になったメジャー通算3000本安打達成と、できれば50歳までの現役でのプレーを期待したものである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ494号より)
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