以前、わたしのコラムで「上達論のプロセスとして重要なこと」は「良いイメージで終わらせること」を説いた。


若干編集して以下に再掲させていただく。

(中略)

・・・、学生時代に取組んでいたスポーツをしていた時に気づいたのですが、「上達論のプロセス」において重要なのは「良いイメージで練習を終わらせること」です。

経験論からの考えなので、科学的な裏付けには基づいていませんが、「良いイメージも悪いイメージも脳が記憶」します。

何事も上手くなる時には『練習を繰り返す→脳とからだが覚える→できるようになる』というプロセスだと思います。

練習を終えた後も、おそらく脳は無意識のうちに練習したことを反芻していると思うのですが、その時に「良いイメージを反芻すること」が上達のプロセスにおいて、いい効果があると思うのです。


また、一般的には「精神面」としても、次に練習を再開する時に、多くの人が「良いイメージ」で終わらせておいた方が、「もっとうまくできるようになってやる!」とモチベーションが上がると思います。

(もちろん、悪いイメージで終わらせた方がやる気が出ると言う人もいるとは思いますが)


わたしは、友達に「気持ちの切り替えが早いね」と言われることが多くなりました。

それは、「仕事をしていてノリが悪く、テンションが落ち始めている時」は、スパッと「はい、今日はここまで」と仕事を強制終了することにしたのです。

以前は、「ここまでやることにしていたのに・・・」と計画したスケジュールに乗せる(戻す)ことに腐心し、ノリが悪い状態で仕事を続けていました。

しかし、仕事に対して、気持ちが沈みきっていない時にスパッと強制終了し、気分転換をした方が「翌日、早起きして朝から頑張ること」ができるのです。

結果的には、この方が効率もよいですね!


仕事もスポーツも、あるいは、日常生活においても、「可能な限り良いイメージで終わりにする」ことが、上達の過程においても、モチベーションを上げて意欲的に行動する上でも大事なことなのです。

(編集再掲ここまで)


心理学用語で「プラトー期」あるいは「プラトー現象」という状態があります。

要は、勉強やスポーツなど技術習得を目指す際に起きる「階段の踊り場」のような停滞期のことです。

この時期は、やり方や内容が正しくても、努力の効果や成果が見られません。

しかしプラトー期ではからだや脳は、停滞しているわけではなく、結果は出ていなくても、内面で新しい課題を消化している大切な時期といわれています。

努力しているのに、結果が伸びていない状況は精神的につらいですが、こうした時も「やるべきことができているのだからいつか大ブレイクするハズ」と信じて、練習の際は、できるだけ「良いイメージで終わらせておくこと」が大事なことといえるでしょう。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ435号より)



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