2016526日付の読売新聞によると、

「東京都府中市は今年度から、入庁3年目の市職員全50人を自衛隊(航空自衛隊府中基地)に2泊3日で体験入隊させる」

と報じていました。



記事によると、自衛隊での「研修」が計画された経緯は、

◆府中市の入庁3年目は、初めて配置された部署から異動する時期

◆一部の職員には自分が何をすべきかを見失っている

◆一部の職員に積極性に欠けている傾向が見られる

という理由から、自衛隊訓練が発案されたという。


一般論として、自衛隊訓練で学ぶことができることは、

◇規律

◇時間厳守

◇上下関係

◇集団行動などチームワーク

といったことであろう。


また、自衛隊での3日間の研修では、

◇災害時の救助活動

◇あいさつ、行進などの基本動作

の訓練もあるという。

したがって、災害発生時に、市職員として職場や市民に対して、最適な行動がとれるようになる、という点では成果はあるだろう。


しかし、そもそもの出発点であった

「自分が何をすべきか見失っている」

「積極性に欠けている」

という職員対策としては、効果が薄いであろう。


それは、よく考えればわかる話で、

「やるべきことがわからない」

「やる気が出ない」

の対策は、きびしい規律や上下関係を学ばせたところで、解決するものではない。

また、自分がやるべきことがわからない、積極性が無い、の原因は、別にあるわけで、規律などを訓練したところで、解決にはならないだろう。


ただ、すべてを否定的に捉えても仕方がないので、府中市の取り組みは、個人的には見守りたい。

注目したいのは、

「自衛隊での訓練の効果をどのように捉えていくのか」

である。

研修直後の参加者の報告書では、「良い体験ができた」「規律が身に付いた」などいくらでも書ける。

教育成果や今後の反省点について、ぜひ、府中市は後悔して欲しいと思う。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ491号より)



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