20年以上前に訪問していた企業は、大企業が多かった。

そのため、月並みですが、大企業ですから、給与水準も高く、社員もやる気のある人が多いように、外部の私には、映りました。

(もちろん、そうでない「ぶらさがっている」人もいたとは思います)


15年ほど前から、中小零細企業に訪問する機会が増えました。

社員が少ないこともあり、何日か訪問していると、だいたいの顔ぶれがわかるようになります。

すると、本当にできる人、職場を元気にさせる人、明朗な人、意欲的な人、暗い人、内向的な人・・・など、なんとなく、性格や生活信条が見えてきました。


地方の中小零細企業に行くと、

「性格はいいけれど、仕事に対していまひとつ、やる気が無い人が意外と多い」

という会社が結構ありました。

なんでだろう?と思って調べていくと、

「その会社に頼らずとも生活ができる人」

が多いからでした。


つまり、実家が農家で、兼業農家をしていて、定期収入を求めてサラリーマンもしている人や実家がプチ地主で、不動産賃貸収入等で、基盤となる収入がそこそこある人、といった境遇の社員が多かったのです。


サラリーマンの家庭に生まれ、まわりの友人知人もサラリーマンという環境だった私には、ピンとこない境遇ですが、「なるほど」と思いました。


ある会社に訪問した時に、そんな話をしていたら、「うちは、パートさん労働に頼っていますが、うちのパートさんも旦那さんがちゃんとお勤めしている人や男性パートの場合も家がそこそこ裕福で、家計や自分のプラスαを求めてきている人が多いので、そういう意味ではのんびりしている人も多いですよ」と。


その会社には、

『稼ぐのは営業の仕事・・・そうじゃないだろ!!』

『私の仕事はここまでです、って誰が決めたんだ?!』

『決められた時間会社に居さえすれば給料をもらえるなんて思っていないか?』

と大きく掲示板に貼られていました。


たぶん、私も、「生活に困らない」基盤があるサラリーマンやパート労働者であったなら、「仕事に対してものすごく意欲的、積極的な行動」を取るタイプではなかったかもしれません。

こうした境遇の社員が多い、あるいは、こうした労働者を雇用せざるを得ないビジネスモデルの場合は、それを理解して、俗に言う「内部の課題とリスク及び機会を明確に認識して」マネジメントするしかありません。


話は、それますが、それにしても、生まれながらにして、キャッシュフローが日々生み出される資産を持っている人は、羨ましいなぁ、とつくづく思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ463号より)



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