2016年5月25日に、春の東都大学野球1部リーグの優勝校が、亜細亜大学に決まった。
ふだんなら、東都大学野球のリーグ優勝のニュースは、スポーツ面にさらっと掲載されるぐらだ。
しかし、亜細亜大学野球部の大島正克部長(経営学部経営学科教授)の会計学のゼミに、ライブ会場前でファンの男性に刺された「冨田真由さん」が所属していたことで、注目を浴びている。
5月26日のデイリースポーツの報道によると、大島ゼミには、野球部の部員も数多く所属していて、優勝を決めた日大戦の前には野球部員が千羽鶴を折って冨田さんの病室に届けたという。
また、優勝を決めた後の恒例の「胴上げ」も現在、冨田さんの病状が意識不明であることから、自粛したという。
それにしても、この事件は、「タレントに冷たくされ逆恨みしたファンの犯行」であることに間違いはないが、警視庁の対応のまずさと今後の改善点が多い事件である。
数々の新聞やテレビメディアで報じられているので、詳細は割愛するが、冨田さんサイドは、冨田さんの住まいのある武蔵野警察署への相談や容疑者居住地の京都警察への相談など、考えられる対応はしていたのだ。
そして、警視庁のアドバイス通り、岩埼容疑者に襲撃された時も、110番通報しているのだ。
それなのに、警視庁の指令所は、襲撃された場所を特定することなく、冨田さんの自宅への出動を武蔵野署に命じている。
本来であれば、襲撃された場所を確認し、小金井署に出動指令を出せば、小金井署から襲撃現場まで、目と鼻の先であることから、少なくとも、3~4分は早く現場に急行できたはずだ。
警視庁は、登録システムの見直しを考えているそうで、それは当然だろう。
しかし、本人から通報があり、自宅に出動命令をなぜ出してしまったのか、指令所の担当者のセンスを疑ってしまう。
「ストーカー被害=自宅」との認識だったのだろうか?
「通報があった時は、すでに被害を受けている真っ最中であり、通報場所を確認する」が真っ先に通報を受電した担当者がやるべき行動である。
登録システムの見直しももちろんやらねばいけないが、指令所担当に必要な力量の見直しと教育訓練の徹底も併せてやるべきであろう。
冨田さんの意識が回復することを心から祈りたい。
【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7つの思考法』(パブラボ刊)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)