現在、女子バレーボールの「リオ五輪最終予選」を日本で開催している。

8チームの総当たり戦で、確か、アジア最終予選も兼ねており、この大会でのリオ五輪出場条件は、

◆アジア最上位

◆アジア最上位チームを除いた上位3チーム

である。


現在の日本の世界ランキングからも、下馬評からも「最終予選突破は比較的容易」と思っていましたが、日本の3戦目の韓国戦や4戦目のタイ戦を見る限り、日本のリオ五輪出場は、きびしい道のりである。


シロウト目線であるが、日本は、リズムを崩されると、連続失点をする傾向にある。

かつての日本の絶対的セッターだった中田久美さんや竹下佳江さんのようなチームの精神的な支えでもあるベテランセッターであれば、リズムを崩された時に、もう少し立て直すことができた気がする。

しかし、リズムが悪い時は、相手の間合いで、トスを上げ、ボールを木村沙織選手に集中させてしまうから、ほとんど木村選手のアタックは、ブロックされていた。


あと3試合を残して、現在4位。

勝ち点では、韓国が日本の上にいるから、現在の順位をキープするか、他力本願だが、韓国が他国に敗れ、アジア最上位を目指すしか、出場権獲得はない。


それから、タイ戦を見ていて気になったことがある。

それは、「チャレンジ」システムである。

スポーツの映像技術は発達し、最近は、テニスでも、野球でも、ビデオ判定が採用される時代になったので、まぁ、「チャレンジシステム自体」は、あるべきと思う。

ただ、緊張感のある試合が、何度も止まりすぎである。

確か、「1セット2回」までで、「ラリー中でもチャレンジできる」というようなルールのようであるが、改善しないとダメだろう。


また、タイの監督が遅延行為と主審に認定され、レッドカードを出されて、最終セットで2ポイントが日本に与えられる「不運」もあった。

日本サイドで考えれば「ラッキーな2点」であり、個人的には、「あの2点があったから日本は最終セットで6点差を跳ね返すことができ助かった」と思うが、後味悪く、複雑な気持ちになった。


ちなみに、1回目の遅延行為は、選手交代のタブレッド。

今大会は、選手交代を、タブレットを使ってやるらしい。

しかし、タイの監督によれば、タブレット端末が反応しなかったから質問したという。

すると、それが「遅延行為」と取られたのだ。

ネットの声では「イエローカードをもらった時点でレッドをもらわないようにタイの監督は注意するべき」との声もあるし、おっしゃる通りだけど、タブレッド端末の不具合による行為であったなら、なんだか気の毒な話だ。


最終セット以前にも、2セット目で、「チャレンジボタンを押した押さない」で試合が止まったシーンがあった。

客観的には、試合が止まりすぎで、面白くない。


あと、これは、世界バレーボール連盟や、日本のバレーボール協会などの運営上の問題もあると思うが、五輪の最終予選を商業化しすぎな気がする。

タイの監督が「まさにショーだ」といったというが、個人的には、スポンサーや視聴率獲得のためやむを得ない面はあるが、最終予選会場にセクシーゾーン(ジャニーズタレント)の歌はいらない。

逆の立場で考えたら、完全アウェー状態で試合をする国からしたら、あまりにもバレーとは関係性の薄い演出が多すぎて、「なんなんだこれは」、と思うに違いない。



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