「良好な関係をつくるためのコミュニケーション」について少し考えてみたい。


まず、「良好なコミュニケーション」とは、どんなことを指すのかというと、

◇自分の気持ちをわかってくれた

◇自分の気持ちを聞いてもらえた

◇自分の言いたいことをわかってくれた

◇自分に賛同してくれた

◇自分の知りたいことがわかった

◇話をしただけですっきりした

◇話したいことが話せた

◇相手の意見に納得できた

・・・

といった状態をいう。

つまり、「相手が安心感や満足感を得られる」ことが「良好なコミュニケーション」である。


良好なコミュニケーションを考える上で、認識しておかないといけないのは、

◇ものの見方や感じ方は、これまでの生活歴や経験などに左右される

◇同じことを表現しても伝わり方が違う

◇同じものを見ても違うように見える

といったことである。

要は「人によってものの見方や感じ方は違う」ということを理解し、その違いを認めることである。


わたしは、仕事で、マネジメントシステム監査や業務監査をする機会が多いが、振り返ると、その際に、コミュニケーションで失敗するのは、「時間が不足しているとき」、「自信がないとき」が多い気がする。


「時間が足りない」と、

◇「早く終わらせたい」、「早く結論をだしたい」という思いが作用し、無意識に相手を急かしてしまう

◇矢継ぎ早に質問を行ったり、結論をこちらから言ってしまう

という感じになる。

すると、「どうしてほしいか、どうしたいか」を相手に語らせないことになり、「不満」が募るのである。


また、「自信がない」と、

◇自信無さ気な言葉を発する

◇言っていることが前と変わる

といったことになり、相手を不安にさせることになる。


つまり、マネジメントシステム監査などでは、自分の考えがぶれないながらも柔軟性があることが必要で、まずは相手の言葉を受け止めることが重要なのだ。


相手を理解することは、なかなか難しい。

理解する上でのポイントを挙げると、

1)相手を知りたい、理解したいという無条件で肯定的な関心

2)人間一人ひとりには豊な個性がある(人は皆違う)

3)言葉として「伝わっていること」と中味を「理解していること」にずれが生じることは当然で、起こりうることと認識しておく
4)「伝わっていることと理解していることはずれている」ということを前提に、相互理解を求めていく作業をしていくこと
が必要なのだ。


月並みではあるが、良好なコミュニケーションを図るには、

◇言葉は誤解を生む可能性があることを知り、より分かりやすい言葉や表現を心がける
◇相手のもののみかたや考えの理解

◇基本的なコミュニケーション技法(例:あいづち、言い換え、質問技法)を活用することで、傾聴・受容の姿勢を明確に表す

といったことが必要なのである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ425号より)


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