2016年4月25日付の読売新聞が、4月25日に、ワコールホールディングスの子会社の「ウンナナクール」が販売した冬用パジャマの自主回収を始めたと発表したことを報じていました。
記事によると、
◆表面に火が付くと瞬時に燃え広がる「表面フラッシュ」と呼ばれる現象が発生する可能性がある
◆実際に着火したケースを6件確認(現在、けが人は出ていない)
◆対象は2014年10月から今年3月にかけて直営店などで販売した5種類計1万135枚
◆生地の品質検査をワコール側が怠っていた
◆2016年3月29日に自社のホームページなどで不具合を報告し、商品の回収を始めたが現時点で約1500枚にとどまっている
という。
ちなみに、ワコールホールディングス子会社の「ウンナナクール」のWebサイトでは、
『「ウンナナクール」パジャマの表面フラッシュ発生のおそれについてお詫びと回収のお知らせ』
と題したお詫び文が掲載されています。
http://www.wacoal.jp/info/notice/2016/03/20160329.html
あくまでも、読売新聞の記事から想像した話であるが、おそらく、ウンナナクール社の冬用パジャマの製造プロセスとしては、親会社であるワコールが、製品企画し、縫製する生地は、ワコールが仕入れをして、ウンナナクールに支給していたのであろう。
マネジメントシステム的に考えれば、製造、販売責任を持つ「ウンナナクール」が、原材料である生地について、安全性をテストするか、テストした結果をしっかり確認するべきである。
ただ、生地の支給は、ウンナナクールから見れば「親会社」であり、安全性などテストは、親会社でしっかり実施されているものと考え、パジャマの製造プロセスにおいては、生地の安全性チェックは、していなかったのだろう。
あるいは、生地の安全性テストは、ウンナナクールとワコールの契約において、ワコール側の責任のなっていたのかもしれない。
そうなると、再発防止のカギは、ウンナナクールとワコールの所掌範囲がどうなっていたのか、きちんとチェックすべきであろう。
ちなみに、「ワコール株式会社」は、品質マネジメントシステム規格であるISO9001の認証を取得している。
http://www.jab.or.jp/system/iso/search/detail/org/165845/
仮に、登録されている商品試験センターで、生地のテストをしていたのであれば、認証機関は、追加の調査(場合によっては審査)が必要になるのかもしれない。
関係機関の今後の動向に注目である。
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