2016316日付の毎日新聞によると、

(以下引用)

「北海道紋別市の道立オホーツク流氷科学センター主催の写真コンテストで、最優秀賞(知事賞)の作品が「自然と命を冒とくしている」などと批判され、授賞を取り消していた。

(中略)

最優秀賞作品は海岸に打ち上げられたクジラの死骸の上に男性が乗り、ガッツポーズをしている。同センターは「多くの方に不快な思いをさせてしまい、猛省している」と謝罪した。」

(引用ここまで)

という報道がありました。


この件について、北海道新聞など他のメディアの情報もチェックすると、

◇コンテスト「オホーツクの四季」は1991年以降、毎年開催されている

◇今回は、道内外62人(5都道府県)から計118点の応募があった

◇道写真協会の女性会員1人が審査員を務め、最優秀1点、特選2点、入選12点を選定

◇最優秀賞作品(タイトルは「征服」)について、審査員は「めったに見られない作品作りに成功されたと言ってよいでしょう」と講評した

39日にインターネットで審査結果を公表したところ、「まったく理解できない」「低俗すぎてびっくり」といった批判が殺到し、授賞の取り消しを決定

◇高橋はるみ知事は、選考には関わっておらず、「自然環境への配慮が欠けた審査だった」とコメントした

と言ったこともわかりました。


この騒動について、感想としては、

・選考基準があいまいだった

・選考委員が1人で選考に関する責任者があいまいだった

・選考委員が、写真の影響(生き物に対する冒涜)を認識していなかった

といったことが、問題ではないかと思う。


北海道で開催されている写真コンテストは、他にもたくさんありますが、「北海道知事賞」に輝いた写真(北海道新聞に掲載)で、うろ覚えであるが、私の知り合いがモデル(北海道マラソンを走る横顔)となって撮影されたことがあった。

この件が面白いのは、コンテストが【高齢者生き活き写真展】と題されたもので、要は、「高齢者がスポーツや祭り、地域活動などで、「生き活き」と活動する写真を表彰するコンテストだったにもかかわらず、モデルは「49歳だった」ということです。


「高齢者」の定義を仮に「65歳以上」とするならば、全く、知事賞に輝いたモデル(本人はおそらく撮られていることを知らない)は、「高齢者に相当する年齢」ではありません(笑)。


写真コンテストは、昔から数多くあるものですが、今の時代、展示会場に足を運ばずとも、誰もがネットで受賞作品を見られる時代です。

東京五輪のエンブレム問題もそうですが、受賞候補作品を事前に公にして、専門の審査員や選考委員が選考する前に市民が精査する仕組みを作らないと、「コンテストの目的やコンセプトに合わない作品が大賞を受賞すること」が起きてしまうのだろうな、と思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ481号より)


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