タレントの矢口真里さんらが起用された日清カップヌードルのCMが視聴者からの苦情により放送中止になった騒動がメディアで報じられている。


私は、このニュースを知った時に、CMとしては見たことがなかったので、ユーチューブで映像を探してみた。

率直な感想は、

「なんでこのCMが問題になるの?」

だった。

https://www.youtube.com/watch?v=RZVbXdTSEUE


報道では、日清食品のコメントとして、

(矢口真里さんの出演シーンについて)「不倫を擁護するような表現があるのはどうか、などの声が多数寄せられていた」とのことである。


このCMの設定は、

ビートたけし さんがCM内の架空の大学「OBAKA’s大学」の学長役

◇教授、准教授役で、小林幸子さん、畑正憲さん、矢口真里さん、新垣隆さんが出演

◇小林さんは、衣装は建設するものと説く

◇畑さんは、アナコンダを首に巻く

◇矢口さんは「二兎を追うものは一兎も得ず」と講義で力説

◇新垣さんは、佐村河内氏役のタレントさんのピアノ演奏を後ろからフォローする

という内容で、たけしさんが、

「バカにならなければ時代は変えられない」

という趣旨で「バカヤロウ(馬鹿野郎/バカ(を)やろう)」と説いている。


視聴者からの苦情の趣旨は、

「世間を騒がせた自虐ネタを助長し、肯定する内容はいかがなものか?」

ということだと思います。


真正直にCMを捉えれば、その通りなのではありますが、このCMは、誰がどうみても「パロディ」です。

このレベルで、いちいち、「放送中止」にしていては、世の中から、「面白い作品」が無くなってしまいます。


企業側が、

「クレームが発生するようなCM制作はご法度。無味乾燥なCMを作る」

という制作方針があるのであれば、CMはあくまでも商品宣伝や企業イメージ向上のためのものですから、中止も仕方がないです。

しかし、いままでも、日清食品のCMは、世間をびっくりさせるような作品を世の中に送り出しており、これで中止するようでは「放送中止に追い込んだ」とクレームを上げた側が溜飲を下げ、歓喜するだけです。


今の時代の企業経営は、コンプライアンスが大事です。

コンプライアンスは、「法令順守」や「社会規範に反することなく公平・公正な業務の実施」を指しますが、後者に関しては、自社で、その基準を決めることができます。

CMなど「あそび」があってもいい世界に対しては、コンプライアンス基準について、こうしたパロディなど「あそび」を許容できるように、企業側は、設定してもいいのではないかと思います。



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