201647日の早朝にとんでもないニュース(産経新聞)が飛び込んできた。

バドミントンの2015年世界選手権銅メダリストで、12月にドバイで開催されたスーパーシリーズファイナルズで日本人としてシングル初優勝した桃田賢斗選手(21)と、2012年ロンドン五輪代表の田児賢一選手(26)が、違法カジノに出入りしていたというのだ。


ここのところ、バドミントン界は、明るいニュースが多く、ジュニア時代から組織的に育成している体制は、卓球同様、素晴らしい、この調子なら、リオや東京五輪でもメダが期待できる、と個人的にも楽しみにしていました。

しかし、報道を聞いた瞬間に、プロ野球の賭博問題も発生している現在、4か月後に迫った五輪出場はアウトだな、と思った。


実際、バドミントン協会としても、日本オリンピック委員会に代表として推薦しない、というから、ほぼ決まりかけていた代表の座はおろか、おそらく、個人と所属チーム(NTT東日本)の活動停止などの処分も課されるだろう。


それにしても、驚くのは、「2人はジャージ姿」で来店していたとされ、素性を隠していなかったという。

そもそも、この時点で、自分たちが世間からどのように見られているのか、自覚がない。


また、違法カジノは、警察からの摘発を逃れるために、3カ月単位で店を移転し、新規客には、免許証などによる身分確認と店が客に迷惑をかけても責任は取れないとする誓約書への署名もしていたというから、「違法性があるカジノだとは知らなかった」という言い訳も通用しない。


「自覚がない」

「猛省して欲しい」

というのは簡単であるが、なぜ、このような行動に至ってしまったのだろう。


バドミントンは、中国やインドネシアなど東南アジアが強く、ツアー大会も多い。

海外遠征で、カジノを経験し、抵抗感が薄かったのであろうか。

また、桃田選手の給与は、高卒4年目相当だというが、ツアー賞金は、2015年は約2750万円あったという報道もある。


桃田選手はかねてから、バドミントン選手が豪勢なお金の使い方をして、子供に夢を持ってもらいたい、と言っていた。

その考え自体は、マイナースポーツ選手なら、誰もが多かれ少なかれ考えることだ。

やはり、世間の目をマイナースポーツに向けることは、「努力すればこんなに報われる」という姿を見せることではある。


しかし、覚せい剤で逮捕された清原選手の際にも言われたことであるが、若くして大金が手に入る生活や身分であればあるほど、協会や所属組織がしっかり教育、あるいは、賞金の管理をしなければ、こうした問題は、他のスポーツでも出てきてしまうのではないかと思う。


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