人間関係について、「どんな人とも分かり合うことは出来る」と青臭いことはあまり言いたくないですが。。。

しかし、人は、基本姿勢として、「相手の立場に立って考え、相手の理屈を理解する」という思考パターンでいるべきだとは思っています。


何度か、私はコラムで書いていますが、「自分のセンスに合わない」、「耳障りなこと」を、「自分には理解不能」と「排除の論理」で簡単に相手との関係性をバッサリ切るのは簡単です。

しかし、自分の理屈だけでものごとを捉えていると、ダイバーシティ(多様性)が理解できなくなります。

多様性が理解できない、あるいは、拒絶すると、理解できる範囲が広がらず、下手をするとどんどん狭まっていくので、「耳障りなもの」を自然と排除するようになっていくため、人間関係だけでなく、理解力も低下していってしまいます。


「人生をどう生きるか」は、根本的には、人それぞれではありますが、価値観やトレンドは、良いか悪いかは別にして、時代とともに変わっていきます。

「俺は俺の好きなように生きる」という考えもありますが、多くの人が、人と関わりを持つ社会の中で生きるためには、「人はそれぞれ」という多様な価値観を受け入れ、賛否はともかく「さまざまなことを理解できる地頭」は、作っておくべきだと思います。


人間関係に戻れば、結果的には「疎遠」になり、あるいは「一生関わらないこと」になるかもしれませんが、「拒絶する」という発想ではなく「付き合い方を修正し、見直す」という発想でいることが重要なのです。


ビジネス的に考えれば、人種、国籍、性別(トランスジェンダーを含めて)、年齢の違いを理解し、受け入れることで、人材が活用でき、いまや多くのビジネスが、グローバル的な視点で顧客要求や協力会社(調達先)、雇用(人材)を考えなければならない時代ですから、多様性を理解できない、あるいは、受け入れる(いわゆる大人の付き合い)度量がなければ、ビジネスマンとして、失格です。


ただ、実際問題として、お互いの着地点が見えない相手とわかり合おうとするのは、堂々巡りになり、心が疲れます。

したがって、心の疲弊度合いを考えれば、繰り返しますが、結果的には、疎遠にせざるを得ない状況はあると思います。

けれども、あくまでも、姿勢・思考として「相手の立場で理解し、その上で、付き合い方の濃淡をつける」という発想に立つべきなのです。


自分にとって必要な人、常に楽でいられる人以外を「排除」する方がいいという人は多いですよね。

しかし、その姿勢・思考は、社会環境の変化に対応できない自分を作ることになるわけです。

「時代遅れの男になりたい」という歌があり、私も「歌自体は好き」ですが、「圧倒的な実力があって、世界は自分中心でまわせる」人でない限り、それはキツイと私は思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ483号より)



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