大相撲春場所の優勝の行方は、大相撲ファンならずともあっけない幕切れだった。

多くのファンが期待していたのは、千秋楽の横綱対決で日馬富士が白鵬に勝利して、2敗で、大関稀勢の里と豪栄道の勝者が2敗で並んで優勝決定戦をすること、だった。


まず、大関の2敗同士の対決は、稀勢の里が勝利。

あまり、テレビ解説では話されていなかったが、豪栄道は、春場所中にけがをしたようで、ふんばりが利かず、あっけなく、稀勢の里に寄り切られた。


結びの一番は、横砂対決。

こちらは、白鵬が左に変化する注文相撲で、あっけなく1~2秒ほどで決着がついた。

当然関内からは、ブーイングの嵐で、表彰式は、明らかにテレビで見ていても、空席が目立った。


よく言われている話であるが、大相撲も「スポーツ」としてみれば、注文相撲も「勝つための戦略」と捉えられる。

しかし、スポーツであっても、ファンの期待は、明らかに格と実力が大差ある力士同士なら、奇襲作戦のひとつでもある注文相撲はありであるが、横綱同士の相撲は、がっぷり四つに組んだ、「力と力の勝負」を見たい。


私の記憶の中では、千秋楽の横綱対決といえば、「輪島VS北の湖」であった。

日曜日は、フジテレビが、サザエさんなどテレビアニメを放送している時間帯で、当時、小学生の子供だった私は、千秋楽は、アニメより相撲だった。

なぜなら、子供が見ていても、千秋楽は、これより三役の儀式はあるし、輪島と北の湖の取り組みは、輪島の下手投げか、寄り切り勝ちの北の湖か、といった楽しみあふれる相撲だった。


輪島が下手投げを打つ、そして、こらえる北の湖。。。まさに、土俵上でダンスを踊っているような熱戦だった。


そういった意味でも、ちょっと今回の千秋楽は、残念でしたね。

もちろん、2敗で残っていた稀勢の里も、琴奨菊戦では、注文相撲で1敗対決を制した相撲があり、これも、個人的には、うーん、だったから、白鵬も稀勢の里も優勝決定戦になっても、思い入れは、どっちもどっちでしたが。


せっかくの相撲人気が復活気味であるが、なんだか、ちょっと残念な千秋楽だった気がします。

それにしても、白鵬といえば、朝青龍がいなくなったあとは、古い日本の相撲をビデオで研究していて、研究熱心、と評価されていたはずだ。

それが、いつの間に、こんなに、ヒールな横綱になってしまったんだろう?と思う。


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