データ偽装の杭打ち工事、ツアーバス会社の事故と法令違反、廃棄食品の横流しなどここのところ、またまた企業不祥事がメディアを賑わしています。
その際に、よく耳にする言葉が「再発防止」です。
常識的な言葉と化していると思いますが、あらためて意味を考えると、「再発防止」とは、
「問題の原因を徹底的に究明して、その原因を取り除くこと」
を言います。
月並みですが、問題の原因と問題の現象は違います。
例えば、
「風邪をひいた」
という「問題」があったとします。
「風邪をひいて熱が出ている」は問題の現象です。
したがって、
「熱を下げるために風邪薬を飲んだ」は、
「問題の現象の除去」なので、問題の「修正(処置)」です。
しかし、これでは、熱は下がったけど、また風邪をひいては発熱するリスクは残っているわけで再発する可能性は高い。
そこで、「風邪の原因=問題の原因」を究明するわけです。
仮に、風邪をひいた原因が、
「寝不足で体が衰弱していて抵抗力が落ちていたため」
だったとすると、原因の除去として、例えば、「寝不足の解消」が考えられます。
しかし、「寝不足になった真の原因」が、
「仕事を入れ過ぎたため」
「能力以上に仕事を引き受けてしまったため」
などであれば、「寝不足になった真の原因」はこれらになるので、これを除去しなければ、問題が根本的に解決することはありません。
したがって、再発防止で重要なのは、表層的な原因ではなく、深層に潜む根本的な真の原因を除去することで「再発防止」となるのです。
ちなみに、報道によれば、カレーハウス「ココイチ」(運営会社は壱番屋)が廃棄したビーフカツなどが産業廃棄物処理業者から不正に転売された問題について、再発防止策が発表されました。
ココイチの対策は、
◆取引していた産廃業者との取引は即刻停止
◆今後は製品そのままの形で廃棄するのではなく、包材から取り出して堆肥の原料に混ぜる
◆やむを得ずそのまま廃棄する場合は工場排出から処理までに壱番屋社員が立ち会う
◆新たな産業廃棄物処理業者について慎重に検討を進めていく
という内容だそうです。
理屈で考えると、
「廃棄品が不正に転売された」が、「問題」。
つまり、「問題の原因」は、
◇取引していた産廃業者がいい加減な業者だった
◇転売されうる形状で廃棄されていた
ということになりますから、
「産廃業者の選定方法の見直し」
「廃棄品の形状の見直し」
という対策は、「再発防止」となります。
理論上は、究極の再発防止は、
「異物混入など不良品や規格外品を工場で作らないこと」
ですので、それを目指してほしいですが、現実的には、廃棄品は発生するので、「製品を包材から取り出して転売できない状態にする」は、現実的な再発防止策といえるでしょう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ473号より)
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